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浅見光彦と私の37年 ④

②の続きはこちらです(苦笑)

原稿料が安い安いとぼやいてばかりいますが、再録本にネットのDLもあり、アシスタントさんの手は最低限に抑えることで(浅見シリーズの赤字はレデースで補填)何とか生活できるレベルを保てていました。
不思議なことに、仕事がなくなったり急な出費で大ピンチになると浅見シリーズのお仕事を頂けたり再録本に入れて頂けたりと「私は前世で内田先生に何か貸を作ったのだろうか?」と思うこともしばしば。

この37年でドラマに関わることもありました。
榎木孝明さんが最後の浅見光彦を演じた「黄金の石橋」で事務局のスタッフ役、台詞ありの女優デビュー(笑)をさせていただいたり、岩田剛典さん主演の新シリーズ(テレビ東京)「軽井沢殺人事件」のプロット協力でクレジットに名前を入れて頂いたり… ファンとしてもこの上もない幸せをいただけました。

そんなこんなで本当に浅見シリーズと内田康夫先生には助けていただいたのですが、この15年、中学時代からの友人で漫画家仲間たった同居人の死、リュウマチの再発(現在は寛解)、妹の孤独死で積もった心身のダメージに加え、母の介護問題の勃発で体力も限界に来ていました。これまでのように「なるべく自分で背景を描く」ことも時間的に難しくなり、加えて150ページで納められる原作がなくなってきたこともあり、仕事として浅見を描くことが正直辛くなってきました。(浅見に関してちょっと心が折れることもあったのです)

と、いうわけで、今年は「不知火海」(前後編190ページ)(やっぱりページ足りなかった…)1本に絞らせていただき、心身を立て直すことに専念させていただきました。
来年も浅見シリーズを描かせて頂けるかは分かりませんが、浅見シリーズ、内田康夫先生のファンであることは変わらないと思います。

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よろしくお願いいたします。

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