わたしをあなたにしてくれるのはきみだ
君が私のことを「あなた」と呼んだ時、わたしははじめて「あなた」になる。
私だけでは、《わたしはあなたになれない》
君もまた、誰かに「あなた」と呼ばれる時、はじめてあなたになるのだ。
わたしから、ぼくから、「あなた」になる。君は、わたしにも、あなたにもなれる。
立つ場所によって側にいる人によって、ポジションはくるくると遊園地のコーヒーカップみたいに移り変わってまた戻ってきたりする。
呼ばれる名前ごとの自分がある。
世界にわたしはひとりしかいないけど、世界にはいろんなわたし