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少年野球期のバッティングで重要なのは「積極性」ではないか

バッティングは非常に難しいな、と指導していて思う。
ピッチングは理論も明確になってきていて、トレーニングの手法も様々出てきた結果、球速はプロも高校生も上昇している。
一方でバッティングは、フライボール革命、バレルゾーンなど様々な用語は出てくるものの、自らのパフォーマンスを高めることが結果に直結するピッチングと異なり、相手の投球・ランナーシチュエーションなどによって求められるものも変わることから、指導の難易度は依然高いなと感じている。

少年野球においても、最近のお父さんコーチなんかはよく勉強している方も多く、様々な考え方があるなあと私自身勉強になっていますが、最も重要なのは「積極性」だなと思ったのでその話を。


1.最近の子どもは情報をたくさん持っている

スマホが普及し、YouTubeやTiktokなど様々な情報源に触れているの現代の子どもたち。
私が子どものころには知らなかったことも良く知っている。
野球でいえば、「大谷はこういうスイングをしている」「〇〇がダウンスイングはだめって言ってた」というように、とても情報を仕入れている。
とても良い環境にいるなあと思う一方、インプットが多く、処理しきれていないのかな、と思う子もしばしば見かける。
この辺りは大人も一緒に入って、情報の取捨選択をしてあげた方がいいかもしれない

2.打席に入れば思考はシンプルにする

先述の通り、インプットの機会が多い分、悩んでいる子もよく見かける。
野球は間合いのスポーツで考える機会の多いスポーツだ。
ただ、プレイの合間に思考は整えて、プレイ中はある程度無我夢中でやってほしいなと思う。
スイングの軌道を考えるのも大事だが、投手がセットポジションをとってからは、一球にしっかりと集中して、積極的にスイングする、そういうシンプルな思考であってほしいと思う。

3.真っすぐを振らない選択肢はない

中学生(リトルリーグなど一部小学生もか…)以上になると、変化球が出てくる。
今は使用を制限しているチームもあると聞くが、上のレベルになればなるほど、当然変化球も交えた投球をしてくる。
そこを見据えたときに、「真っすぐ」はどんな投手でも軸になってくるボールでもあり、これを振らない手はない。
よほどストライクゾーンが広い球審の場合は別として、ストライクゾーンに来る「真っすぐ」は積極的に振る、これはどのカテゴリにも共通するし、時代が進んで様々なトレーニング・理論が出てこようとも不変だと思っている。

4.低学年なら「バットに当たるところは全部振る」練習もいい

私が低学年の指導をしていた時は、バッティング練習で「ボール球でも当たると思えば全部振ってごらん」と指導していた。
低学年は相手の投手の制球もままならないこともあり、「待て」→「四球」が得点につながることも多いが、
ここで「バッティング=選んで出塁」を覚えてしまうと、相手投手のレベルが上がってきたときに対応できない。
四球は欲しくないと言えば嘘になるが、多少のボール球を振っても「ナイススイング!」と言える空気を大人が作ることが非常に大切だと思っている。
そうやって育った子たちは、
「基本は打つ!待ての時だけ例外!」としっかり理解をして、上のレベルでもやっているように思う。

5.まとめ

新しい情報はどんどんインプットするのが指導者の仕事であるのはもちろん、高学年以上の選手にも求めていいと思っている。
一方で情報の取捨選択の仕方や、上のレベルでも「不変」になるベースを伝えていくことも重要である。
バッティングにおいては「積極的に手を出す」ことだと思っている。
「待球」作戦は目先の1勝は拾えるかもしれないが、やはり大きく育てるためのベースは「積極性」だと思っている。

↑軽くて危険がないので、公園でも使っています。

↑これも便利。置きティーに。

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