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登別といえば
世の中に不平不満は多いものですが、その中でもまだ他愛のない不平不満のひとつに
「一人旅の宿泊プランは何故こうも少ないのか」
というのがあります。格安だなんだと言っておきながら、お一人様だとなると「利用できるプランはありません」とか出てきちゃうのって、すごく腹が立ちます。いやーそりゃ一部屋に二人泊まってくれた方がホテルとしてはいいに決まってる。それはわかる。しかし、一人でのんびりしたい人だっているのですよ!
という問題もあり、行けずにいるホテルも沢山あるわけですが、うちの母は最近やたらと温泉行きたがるようになりまして。少しでも自力で動けるうちに遊びたいと思うんでしょうね。私にとっては初めて泊まるホテルだと段差があったり思わぬところで階段が!とかあるので気を使うものなんですけどねぇ。
一人で温泉行く時も、母と一緒に行く時も、予算的には一人一万円以下、としてるんですが、今回は道民割、というのを使ってほんとなら一万以上の宿に行ってみました。
温泉の泉質は国が定めたものはだいたい5種類くらいらしいのですが、さらに細かく分類できるらしいです。登別温泉はだいたい9種類ほどの泉質があり、ひとつの温泉郷でこれほど多様なお湯がでるところは珍しいそうですよ。
今回私が泊まったホテルは4種類の泉質があります。子供用の滑り台があるところは水道水を沸かしているそうですが、それだけ湯船も多い。寝湯やジャグジーもありますが、なによりいろんなお湯に浸かってみたい!ととても楽しみにしておりました。
登別温泉へ行くのであれば私は支笏湖経由で行きます。と思っていたら国道276号、通称美笛峠が岩盤崩壊の可能性があって通行止めになってるという。通れるところもあるそうなので、美笛を避けて苫小牧側から登別へ向かう事に。ちと遠回りになります。
でも支笏湖ルート、この時期はとても爽やか。緑が濃く、鳥の鳴き声もよく聞こえます。道の両側から木が伸びて、緑のトンネルになっているところも。
これは帰りに写した画像ですが、登別といえば地獄谷。鬼、あちこちにいます。
今回宿泊したのは「まほろば」というホテル。エントランスも広々、お部屋も洋室ツインを予約したのですが段差もなくとても広々。
さーお風呂だーと母と温泉へ。
こちらのホテルは地下2階と地下1階が大浴場になっていて、男女入れ替えになります。初日は地下2階のお風呂。脱衣所も広々。ここ、大浴場の目の前は山側になるので、脱衣所も窓が大きくてとても明るい。
でも、大浴場へは階段が6段ほど。膝の悪い母でもそれ程問題ないようです。いや、娘は気を使いますけどね。
ここを利用して初めて知りましたが、「硫黄泉」といっても何種類もあるんですって。地下2階の露天風呂は屋根もなくて開放感がありました。みょうばん泉は浸かってると肌がつるつるしてきて、早速効果が!と嬉しくなりました。
広くて、お湯の種類も多いので、あまり混雑してるって感じもしなかったですよ。加水あり、循環、と知っていましたが、お湯はとてもいい。しばらく汗が止まりませんでした。
子供用の滑り台もあって(これは男女ともにあります)楽しそう。小さい子用の館内着のじんべいもかわいいです。
乱雑で申し訳ないんですけど、晩御飯。プランは2種類あって、我が家が利用したのは安いほう。それでもすっごく美味しいし、量もたっぷり。久しぶりにいくら、たっぷり食べました!
けどね。子供向けのメニューないんじゃない?って母とも話したんですよ。うちのお子達は幼い頃から刺身大好きだけど、それでもウインナーとかエビフライみたいなのはちょっとあってもいいんじゃないのかなーと。ま、もう一つのプランは充実してるのかもしれませんが。大人はこれで十分…いや大人も納得してないことがある。それは
「デザートにアイスクリームがない!」
に尽きると思いますよ!ホテルのバイキングにアイスクリームはお約束ですよ!
お食事するところも山側。時々、飛ぶ鳥の影が映ります。
お箸の袋がかわいい。
我々のお部屋は4階でしたが、景観は望めなかった。まあいいけど。
景観はよくなかったけど、高層階ではないので大きな窓を全開にできるのはよかった。風呂上がりの風は気持ちいいからねー。
あと、24時以降は露天風呂は危険防止のため利用できないそう。内風呂も深夜は複数名で利用してほしいとのこと。わかる。わかるんだけどだからここはお一人様プランがないってことかな…
口コミによると、朝ご飯がイマイチというのが多いようでしたが、朝っぱらからそこまで食べない人の方が多かろう。私でさえこのくらいだ。あと、朝もデザートにアイスクリームはなかった。それは納得できない。
帰りはせっかく来たので地獄谷と倶多楽湖を。実はこの倶多楽湖のルート、ものすごーく道が狭いんですよ。しかも路肩も弱い。神経を使う道です。
そのため、こういう看板も。今回もカッパには会えませんでした。
帰りはきた道を戻ります。これは国道276号。支笏湖周辺の435号まで、比較的まっすぐな道が続きます。左にサイクリングロードがあるのがわかりますか?自転車にも人気があるところみたいです。ただ、最近は熊の目撃情報もありますからね。
母があまり歩き回れないので、観光地巡りになりにくい私たちの温泉旅行です。それでも非日常に変わりないようで、母も楽しんだようです。私もいいお湯に浸かって楽しかった。今年は8月9月と出かけられない用事があるので、しばらくおとなしくしている予定です。日帰りでどこかいこうかなー。