「俺はお前が俺を見たのを見たぞ」2023年8月22日の日記

「その怪文書を読みましたか」という展示に行ってきました。つまり、その怪文書を読みました。

初の都外での展示がなぜか広島県であった。本当になぜ?

また、どこかで展示されるかもしれないのでネタバレを控えて感想を書きます。一言で表すと、やはり「俺はお前が俺を見たのを見たぞ」(aiueo700)ですかね。

会場は壁の一部が怪文書で埋まっている。それらはなんの脈絡も無いように最初は思えるんですよね。しかし、同一の怪文書が複数枚貼られていたりと、その反復を追っていくなかで、なんとなく類型化されていく。

個人的に感じたのは、集団ストーカーについての注意喚起や、おじさん構文で書かれたプロフィール帳など具体的な怪文書と、神・光・救済など抽象的な怪文書とがあるなと。順路を進むにつれ、それらの怪文書群は連関しており、というか大きな円環の中で再生産され続けているのでは?という疑問に参加者は突き当たるという構成だった。

怪文書全般に意義を与える事はできるのか?という思考実験のようでもあり、とても面白かったです。

あと、この企画が「考察」をやたら推奨していたのが気になった。最近のコンテンツって創作者側が「考察」という単語を用いて宣伝する事あるよね。考察文化をただ嘲笑するのでなく、考察についての批評とかもやってみたいな。

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