見出し画像

行政書士受験者のためのざっくり憲法 統治編

この本を執筆中、選挙期間中でした。自分が書いている内容がリアルタイムで、実社会で展開していったので、不思議な経験でした。

一言で言えば、憲法は人権を守るために作られたものです。そのため、学者だけでなく、いろいろな方面の方々がケンケンガクガクで論争している分野なんですね。特に日本の統治の仕組みを規定している、統治編は、日本国民であれば、誰でも基本的なことは知っておく必要があります。そうじゃないと、選挙がまともに機能しませんから。それで、義務教育でも教えているんだと思います。

今回、ひょんなことで中学生に憲法を教えることになったことから、この憲法の解説書は生まれました。ところが、子供にモノを教えるなんて経験のない私は、何から手を付けて良いやら、わからなかったんです。そこで、本人に、公民でどこがわからないんですか?と、ストレートに聞いてみたんです。すると、

「特にわからない所はない」

と言われたんです。え?親御さんから聞いている情報となんだか違うなと、最初は少し、面を食らった感がありました。しかし、様子を見ていて、ふと、思ったんです。要するに暗記しているんです、教科書に書いてあることを。だから、普段の試験ではそれほど、困らないわけです。

試験で困らない=理解している

こういう方程式が出来上がっているんですね。そうです、中学生だけでなく、資格試験でも皆、そうなんです。

いや、試験は合格することに意味があるんだから、それでいいじゃない?

という意見はもっともです。しかし、問題点がないわけではありません。それは

理屈抜きで丸暗記していると、短期間しか、記憶を維持できない

ことです。さらに、もう一つ、あります。

ちょっと角度を変えて問われたら、もう解けない(応用が効かない)

ことです。なぜ、そんな制度があるのか?どうして、それほど重要な判例と言われているのか?この、なぜ?どうして?という、理由を把握しておかないと、とても、脆い知識になってしまうんです。

本書はそんな人のために書きました。人権編に続いて、統治編も、”なるほど”を増やしてみてください。





いいなと思ったら応援しよう!