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dok-s の映画日記その40「タワーリング・インフェルノ」(1975)

評価:★★★★★
「今の映画には出せない臨場感」
タワーリング・インフェルノBlu-ray

同じ監督の、ポセイドンアドベンチャーを見た後だったので、脱出シーン、燃え盛る炎、大洪水、爆発はある程度想像は出来ていたが、綱渡りゴンドラ、エレベーター宙吊りなどのアイデアはポセアドの数段上回っている印象で、その迫力は21世紀の今でもクリビツテンギョー。
ポセアドのラストのヘリが向かった先は、天国ではなく、新たな地獄でした。

今のレイヤーこてこてのCGでは出せない臨場感。人の手による、SFXはもう二度と再現不可能なわけで、そういう意味では永遠に損なわれることのない傑作である。

さらに最後のマックイーンのセリフは、2001年9月11日以前は何気ない警鐘であったが、以降、新たなクライマックスとなったわけで、このセリフはもう、鳥肌ものである。まいった。

余談。サディスティックミカバンドがこの映画の公開当時、レコーディングに煮詰まり気分転換に見に行った映画がこれ。ママはパパが死んで以来パーティーには行っていない、というシーンからインスピレーションを受け再度録音に取り掛かった曲が、アルバム「ホットメニュー」に収録された「ミラージュ」らしいです。興味ある方は聴いて、1975年を多角的に堪能しましょう。(2020.6.4)

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