20240116 入院2日目
6時起き。飯抜き腹減り。7時からは水分抜き。下剤座薬で効き目がすぐにあらわれ少しドバドバ。
しばらく横になってボーッとしてたら8時頃にお呼ばれ。いよいよか。
長いソックス、借り物ガウンを着て本日担当のローラ似ナースに手術室に連れて行かれる。ローラナースはしかし手術室まで。途中で手術室担当に預けられ、また別担当へ。殺風景で薄寒いしりつ室にて麻酔を背中に刺される。両足がじんわり効いてくる、新感覚。両足ぽかぽか暖かくなりましたか?と聞かれ、情けない声でふぁいと答える。
やがて主治医がやってきて助手ナースと談笑しながらわいの痔ろうを手際よく(予想)ちゃきちゃき切っていく。痛みは全く無い。2年間悩まされた忌わしい彼奴が消えてゆく。手術は30分くらいで終了。
ふと主治医が、これです、と、目の前に切った痔ろうをぶらぶら見せてくれたが、紫色の長いレバーみたいだった。そうですか、と感想を告げた。
術後ナース6人がかりくらいで豚のようなわいの身体をテキパキと担架で運び元の病室へ。脚は麻酔でしびれて動けない。部屋で時々眠るが、空腹とニコチン吸いたみ願望で頭がいっぱいで目が覚める。
ガーゼの交換のあとに軽食解禁。ローラナースから義務的に、食べますか?と飲むゼリーとチーズ1切れ、牛乳をほいっと渡される。15時間ぶりの食事だ。飢えていたので貪り食う。足りないので買い置きしていたカカオ72パーセントのチョコも貪り食う。それでも足りないが痺れて歩けないから買いには行けない。
尿瓶をもらったのでおしっこもした。かなり大量。
検温で38度が出てびびるが、ローラナースに聞いたら術後よくあるとのこと。
ダンブラウン「オリジン」の続きを読む。14時からは面会時間だが、自分にはお見舞いが誰も来ない。他の人にはみんな来てる。改めて孤独を痛感。家族が欲しい。足の痺れも夕方には消えたが、薬のおかげか痛みは全く無し。頭がぼうっとする。
18時半、おかゆとちりめんの晩飯。味が薄い。甘い。晩飯のトレイを下げに行ったら、手術後に勝手に動くな、と怒られた。明日の朝に傷をチェックして問題がなければ歩いていいとのこと。歯を磨くように洗面器と少量の水を渡される。歯磨きの泡入り洗面器をベッド脇に放置する。すぐそこに水道があるが歩いたらまた叱られちゃうので、放置。さっきのたぷんたぷんの尿瓶も片してもらったのでまあええやろ。
同室の老人(ふがふがジジイ)と若いナースとのタメ口の会話、それに、わいの隣に住む色々うるさい老害ジジイのノイズが子守唄。お互いカーテンで仕切られてるが、隣の老害爺さんの年齢はうるさい通話の中で覚えた。79歳。くしゃみをする度に「こんちくしょう!」をつける。頻繁にかかってくるこれみよがしな着メロもうるさい。マナーモードを知らんのか涙。ともかくいちいちうるさいが、うるさい前に1度自分が簡易机をその老害のスペースにはみ出してしまったことがあり、その際に先行で老害に注意されたから、自分も言うと争いに発展してしまう。我慢しよう。
いまいちなチームシールズを何話か見て、ダンブラウンを睡眠薬代わりに注入し、秘密の検索後、消灯後21時半には就寝。ふがふがジジイのでかい呻き声にも慣れてきた。もはや子守り唄ですらある。
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