見出し画像

dok-s の映画日記その37「10クローバーフィールド・レーン」(2016)

「青春のアポカリサイコ未知との遭遇」
10クローバーフィールド・レーン (字幕版)

評価:★★★★★
映画は主人公ホリーのよそ見運転事故から話は展開する。
個人的に、映画の定番であるところの、よそ見運転シーンは、拳銃のシーンの次に苦手ではあるのだが、これがトリガーとなるのなら我慢するしかない。

以後は怒涛の映画の定番の連続。
映画の満漢全席となる。
まずは前菜にサイコサスペンス、ストックホルム症候群からの青春ドラマ、閉所パニックエイリアン2風味、またもや謎解きサスペンスが来たかと思いきや、とどめにメインディッシュのダイハードからのデザートに未知との遭遇インデペンデンスデイ添え。
なんだかわからないでしょ。
こうして書くとパロディでしかないが、これがまたいい味付けがされていて、普通に見れて、見終わったあとはしっかり満足してしまうから驚き。いかにも低予算なのに、本当に贅沢な映画だ。

子供の頃は人の不幸に遭遇すると助けずに逃げてばかりいた、サイコサスペンスの被害者である本作のヒロイン、ホリーは、最後なぜか昭和B級ヒーローでも着ないような妙な失笑スーツを身にまとい、宇宙人と遭遇して戦うのである。
こうして彼女は、自分の弱さから克服したのである。

今思えば、ぜーぜーはぁはぁオヤジの言うことは正しかったが、サイコパスが仇となった。
おまけの青年は優しくて弱すぎた。

最後に勝つのはやはり正義の味方だ。これも定番ね。(2020.6.2)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?