好きなもの。自己紹介
好きなものを集めた宝箱のようなものを作りたい。宝石箱は誰かに見せるものではないけれど、誰かが宝石箱を受け入れてくれるのなら、それ以上の幸福はないと思う。
音楽。僕は音楽について、殆ど何も知らない。他のあらゆる事についても、そう言えるけど、音楽は特にわからない。音楽は凄く感覚的なもので、言葉に形容されない何かを味わうものな上に、音楽それ自体というより紐づいた思い出や感情の方を大切にしてしまうきらいがあるから、文章にするのは困難。だからリストアップだけ。
Radiohead、Pixies、青葉市子、Eric Satie、syrup16g、マイブラ、カネコアヤノ、相対性理論、宇宙ネコ子、slowdive、kanye、duster、nirvana、King Crimson、PinkFloyd、Aphex Twin、Fugazi、macaroom、KIRINJI、Nine inch nails、CrystalCastel、wowaka、あらいやかしこ、ハヌマーン、稲葉曇、NEET、JPEG MAFIA、ストラヴィンスキー、などなど
この辺が好きです。あとは最近知ったバンドなんだけど、cephaloっていう日本のインディーバンドも凄く良いのでおすすめ!
本。本は不思議。作品と自分の境目が曖昧になって、溶けていって、読んだ後、読む前とは別人になっていたりする。文章が形状を失って、頭の中に概念として流れ込んできたり、あるいは文章の形状に酔いしれたりもする。一つの本、という媒体にあらゆるものが保存されてる。だから、本という括りで紹介するのは少し違うのかもしれない。
地下室の手記。ドストエフスキー
この小説は、凄く気持ち悪い。簡単に言うと労働を放棄した孤独なおじさんの哲学(人生観という意味)の独白が主内容。実存的な、あらゆる弊害が取り除かれた、人間の本性が現れている気がする。これ以上無いほどに、人間が存在している作品はないと思う。むき出しの人間を感じる。(同じ文脈でドストエフスキーの白夜も好き)
村上春樹の小説群
村上春樹の作品を好きだというのは、何となく嫌なのだけど、しかし数ヶ月に一度は読みたくなってしまう。村上春樹の小説には不思議なリズムがある。心地よくて、少し気恥ずかしいけれど、離れられないリズム。ダンス・ダンス・ダンスしたくなる文体。
女性作家
川上未映子や、江國香織などが好きだ。僕は性別としては男なのだけど、本質的には、というより内側の方は女性的な感じでできていると思っている。LGBTとか女装とか、その類の話ではない。そうではなくて、もっと漠然とした、もっと本質的な話。僕が出会ってきた多くの人の中で、男性の多くは粗雑で乱暴で暴力的で、あまりいい人達ではなかった。同情し共感するのは実際の女性ばかりだった。自分の場合、フッサールが言うところの判断中止した先の純粋意識が女性的なのだと思う。女性作家の作品を読むと、その部分が凄く共鳴して、他では得られないものを感じられる。それでみょうな安心感を感じる。そして、そういう女性的なもの、とでも言うべき何かは、男性作家の作品にはないことが多い。(例外はいるのだけど)
太宰治のトカトントン。人間失格は、主人公が自分に比べて優れすぎていて、嫉妬でまともに読めなかったからあまり好きじゃない。あれで失格なら僕は人間未然だと思った。でも、トカトントンという短編はすごく良い。主人公はいろいろなことに熱中するけれど、トカトントンという金槌の音が聞こえた途端に、熱意も感慨も消えてしまい、全てがどうでもよくなってしまうというお話。それだけの話しなんだけど、僕やあなたのような人間は多分、凄く共鳴できると思う。青空文庫で数分で読めるから読んでみてほしい。
他にもたくさんあるんだけど、一つ一つ紹介してたらこのノートが終わらないからリストアップだけする。萩原朔太郎の詩集、ライ麦畑でつかまえて、若きウェルテルの悩み、荒野のおおかみ(憧れ)、家畜人ヤプー(多重構造)、河合隼雄のユングのやつ(これ読んでから夢を覚えられるようになった)、差別感情の哲学(ひねくれすぎている)、精神分析入門(わかりやすい)、動物農場(大きな視点で)、竹田のハイデガー入門(面白い)、中村文則のエッセイ(小説はあんまり好きじゃない)、カフカ寓話集、サンデル、脳の中の幽霊(意識は不完全)、実存主義とは何か、辺りが好き。読めてないけど、この中に入れたい本としては、シオラン関係と、カラマーゾフの兄弟がある(3回以上挫折している)。
アニメはエヴァンゲリオン(TV、旧劇、Q、シン)とまどマギが好き。この2つへの好きは概念的なものに留めておきたいから、言葉で形容したくない(面倒くさいわけじゃない)。あとはさよなら絶望先生と、同じ作者のかくしごとも好き。lainはゲーム版の結末だけ好き。ゆゆ式日常まちカドまぞくは安らぎ。最近だとダンジョン飯が面白かった。食事って単なる生存以上の価値があるよね。
漫画は、しめじシュミレーション/少女終末旅行とか、押見修造の漫画とか、模造クリスタルとか阿部共実とか、東京ヒゴロとか、エイリアン9とかミッションちゃんの大冒険が好き。あとはナウシカの漫画版、これは外せない。全部バカにしたい時はねこぢるを読む。
映画。映画は明確に視覚的な世界を提供してくれるから好き。
式日、ラブ&ポップ、小さな悪の華、ゴーストワールド、タクシードライバー、パリ・テキサス、リズと青い鳥、バッファロー66、aftersun、ベルリン・天使の詩、パプリカ、ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア、サム・メンデスの007、HEAT、リリィ・シュシュの全て、ジブリ、この辺が好き。(今思い出せる範囲では)
式日は庵野秀明監督、主演岩井俊二とかいう俺達のための映画だからぜひ見てほしい。内容も最高です。
グランド・ブダペスト・ホテルとかも時々見たくなります。明日予定があったり、どうしても眠らなきゃいけない時はタルコフスキーのストーカーを見ます。女優さんはルーニー・マーラが好きです。
後半につれて集中力が切れて中身が薄くなってる気がするけど、とりあえず、僕が好きなものはこんな感じ。趣味が良いとは言えないけど、似たものを好いてくれる人とは仲良くなりたい。(似て無くても)
もしよければ、メールを送ってほしい。あなたの好きなものとか、教えてほしい。メールといういささか古式なやり方しか持っていなくて申し訳ない。axjvz@proton.me
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