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経理は頭がおかしくなる?やめた方がいいのはどんな人?

「監査をやっていて頭がおかしくなった。経理にしておけば良かった」

と書いている人をX(旧Twitter)で見かけました。

「監査で頭がおかしくなった人は、経理なら頭がおかしくならないのか?」

とかなり疑問。

調べてみたら「経理で頭がおかしくなった」と書いている人の方が「監査で頭がおかしくなった」と書いている人より多くいましたよ。

今回は「経理は頭がおかしくなるのか?」「経理はやめておいた方がいいのはどんな人なのか?」を書いてみます。


経理は頭がおかしくなる?


結論から言うと「経理は頭がおかしくなる」というのは誇張表現でしょう。


どこ
は、BIG4監査法人で監査、外資系企業とグローバル企業で経理の経験があります。

その経験から言うと、監査も経理も「頭がおかしくなる」というのは大げさですが「合わない人にはとことん合わない」と思います。


経理は向いていない人にとっては非常にストレスフルな職種となる可能性があります。

なので、経理になりたいと思っている人は、経理という仕事の特徴と向き不向きを事前に知っておいた方がいいでしょうね。


経理の仕事の特徴


経理の仕事には以下のような特徴があります。

  • 繁忙期は非常に忙しく残業が多くなる。

  • 納期や支払期日に追われることが多い。

  • 細かい数字の処理や計算が多い。

  • ルールに則った正確な作業が求められる。

  • 専門的な知識や会計システムの操作スキルが必要。


これらの特徴から、経理は向き不向きがはっきりと分かれる職種と言えます。


経理に向いていない人の特徴


以下の特徴がある人は、経理の仕事に向いていない可能性が高いです。

  • ストレス耐性が低い。

  • 細かい数字を扱うことが苦手。

  • 同じ作業を繰り返すことが苦痛。

  • ミスや失敗を隠そうとする傾向がある。

  • パソコンでの作業が苦手。


このような特徴がある人が経理の仕事を続けると、極度のストレスを感じる可能性があります。

結局のところ、忙しさに波があること・細かい作業が多いことへのストレス耐性が低い人には向かないと思っていいです(これは監査でも同じだと思いますが)。


経理のストレスを軽減する方法


経理の仕事でストレスを感じる場合は、以下のような対策をするといいでしょうね。

  • スキルアップ:簿記などの資格取得で専門知識を深める。

  • キャリアプラン:経理の中でも得意分野に特化する。

  • 業務効率化:作業手順の見直しやシステム化を進める。

  • コミュニケーション:上司や同僚に相談しやすい環境を作る。

  • リフレッシュ:趣味や運動で気分転換を図る。


経理と言っても、いわゆる「仕訳ばかりやる人(Bookkeeper)」だとストレスを感じるかもしれません。

ですが、Accountant→Accounting Manager→Controllerと出世していくにつれ、細かい作業を繰り返すということはなくなるので、ストレスが減る可能性は十分にあります。

とはいえ、出世するにつれ、経営寄りのマネジメント仕事になってくるので、部下を管理する難しさなど違うストレスは増えるので注意が必要です(これも監査でも同じだと思いますが)。


結論:経理は向いている人にはやりがい大!


経理の仕事は大変ですが、向いている人にとっては非常にやりがいのある職種です。

スキルを身につければどんどんレベルアップできるので、コツコツ派の人に向いていますよ。

経理の仕事は向いていない人にとっては、本当に本当に向かないです。

なので、経理の仕事に強い苦痛を感じ続ける場合は、無理をせず他の職種への転向を検討することも大切でしょうね。


どこの場合は、USCPA合格後BIG4監査法人で監査経験をつみ、元から監査法人には長くいるつもりはなくて、外資系企業に転職しました。

監査法人は修行の場だと思っていたので、できる限りの会計知識と監査実務を身につけ、高年収の外資系企業へ転職しました。

監査法人のUSCPAは、そんな人が多かったですよ(言い方は悪いですが、監査法人は単なる「踏み台」)。


簿記検定だけをウリにして、JTCの経理に行くという選択肢を取らなくてよかったと思っています。

JTCの経理だと年収が低いですし、新卒入社の社員の権限が強すぎて、あまり実力主義ではないことが多いからです。


会計分野で高年収を得たい人は、USCPA取得はおすすめです。

戦略的にキャリアを積んできたことを「USCPAどこのブログ」に書いているので、ぜひ参考にしてください。


色々な規模の企業で経理修行もしました。

その時のことは『経理になった君たちへ』という本のレビューとして書いています(この本もおすすめです!)。


USCPA試験とキャリアについては『USCPAになりたいと思ったら読む本』にも書いているので、こちらも参考にしてください。

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