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人気の肌診断アプリを使ってみた
テレビで紹介していたよ。KOSEのハダミテというアプリだそうだ。みんな知ってたか?
スマホで顔を撮影して、その場で結果が出る。気楽で、ちょっと面白い。
さあ、診断結果を見せようじゃないか。↓
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どうだ、キラッキラの29歳だ。まもなく46歳になろうというおばちゃんがこの結果でいいんか? テキトー過ぎやしないか、KOSEさん?
言わずもがな顔写真は見せられたもんじゃない。私の寝起きの顔などもはやおばさんというより「おじさん」である。自然の法則として、アラフィフの肌が20代なわけはない。45年前に生まれた私は、きっかり45年ぶん歳を取っているはずなのだ。
つまりこれは、どう見ても肌の問題ではなく「撮影環境」の問題である。キラッキラなのはおそらく私の部屋の照明であって、誰でも私の部屋へ来れば20代の診断が出ることだろう。
ネットで口コミを調べてみた。案の定、20代30代が「ぜんぜんアテにならんわw」とコメントするのに対し、40代50代と年齢が上がってくると「10歳若く出ました!ひと安心!夫にも誉められました!これからもスキンケアがんばります!KOSEさんの美容液すごく良さそうで気になる~!」と大はしゃぎである。
若者ならば鏡を見れば自分の状態は分かるが、歳を取ると老眼のせいで(事実が)見えなくなるんだな。それで数値にすがったり、お世辞を真に受けたりして、あっさりと他人の思惑にはまってしまう。私も老眼がかなり来ているので、このことは肝に命じたい。
何か心を揺さぶられる出来事に遭遇したら、それは罠かも知れないーー。
化粧品を購入させられたり、推しに課金させられたりと、さほど悪意のない罠であれば良いが、世の中には何百万、何千万円と被害に遭ってもピンと来ない人もいる。宗教の献金などはそれの最たるものであろうし、結婚詐欺に遭っても、DV被害に遭っても「でも優しくしてくれたし・・・」と、判断力が破綻してしまっていたりする。
私も若い頃、私自身のしょうもない見栄のために、金に困っていた男に100万円をあげたことがある。「今ここに100万あればなぁ!」と彼は事業計画やらを語ったものだったが、いざお金を渡してみると、いそいそとお洒落な洋服を揃えたり、プレステを購入したり、私にダイヤモンドを買ってきたりと、散財して終わってしまった。ーーそうなるのは分かっていたはずなのにね。
なぜ人は騙されるかというと、自分ではなく「相手」を疑って掛かるからだーー。
「金を貸したらコイツ返してくるかな?」「どうせ逃げるんだろうな」「信じて大丈夫かな」「なんか損させられそうだな」「おいしい思いさせてくれるだろうか?」「気分良くさせてくれるかな?」「裏切ったりしないかな?」「どういう人間なんだろう?」
ーーこれらはすべて、相手の行動によって「自分が得をするかどうか」という、受動的で他人任せな考えである。相手を疑うという行為は一見、賢そうに見えるが実は、物事の決定権を相手に委ねるという、隷属的生き方だ。
疑うべきは「自分」なのだ。自分がどういう人間か、だ。アプリの診断結果に一喜一憂してるバヤイではない。