
宇宙に行きたがる人々
今朝の散歩はだいぶ寒かった。ホッカイロ代わりに握りしめていたホットコーヒーもあっという間に冷めてしまい、歩けど歩けど体はいっこうに温まらず、結局、1日5000歩のノルマをギリ達成したのみで、早々に帰ってきてしまった。というか薄着で出たのがまずかった。そろそろコートが必要かも知れない。ニット帽もかぶろうか。
ーーとはいっても、もう11月も半ばなのだよな。「肌寒くなってきたね」なんて、昔は9月頃にしていた会話ではなかったかな。
私が子供の頃は東北には夏日などほとんどなく、夏休みの海水浴も寒中修行ばりにぶるぶると震えていた。冬には街は長期間、雪に覆われたものだった。
それが今では、地球は一年中どこも沸騰しており、雪国でさえ冬らしい冬がやって来ないのだから、どうにも拍子抜けしてしまう。ほんの数十年でこれだけの気候変動とは、我々の体も生活も、ちゃんとついていけているのだろうかと不安になる。(ついていけてないから熱中症でバタバタと死ぬんでしょうよね)
温暖化について、人類の責任は一切ないと主張する人々がいる。自然科学やら宇宙論やら都市伝説やらで武装する彼らの言い分を要約すると、すべては「神の思し召し」ということだ。「人類などちっぽけな存在で、自然宇宙の営みに対しては全くの無力である」だから環境汚染も森林伐採もやりたい放題やっても問題なし!ーーとは、バカすぎる。
そのくせ彼らの多くは、我先にと地球を脱出して火星に移り住もうなどと考えているのだ。自分の家を管理できずにゴミ屋敷にしておきながら、他に引っ越せば幸せになれると信じている。ーー現代版ノアの方舟思考、とでも言おうか。乗せてもらえるなら宇宙船だろうとUFOだろうとなんでもいいんだろう。不都合な現実から目をそらすために、彼らには「信仰」が必要なのだ。トランプやイーロン・マスクが、自分を選び、救ってくれると思いたいのだ。
ぜひ行けるといいよね、火星。そんで二度と戻ってくんなよ(笑)