ミニマリストとマキシマリスト、そしてお前ら。
ナロースカートにトップスをINして、ジャケットはショート丈。数年ぶりに私好みのファッションがやってきている。うれしい。(確か小学生の頃の修学旅行も同じような格好で行った記憶があるからよほど好きなのだなw)
そんなわけで今季は色々と買い揃えており、我がミニマリスト的クローゼットも久々に賑わいを見せているのであった。ふふふ。
巷では多くの人がミニマリストのことを、お金を使わない人、物を持たない人、節約重視の人、退屈な人生を送っている人、などと誤解している。それ全部、逆かも知れないよ。
私は上手にお金を使う人だし、必要なものをちゃんと持っている人だし、節約は自分のためでなく他のため環境のためを考えて取り組んでいるし、おかげで周辺はいつも整っており、快適でゆったりした、自分らしい人生を楽しめている。
最近、近所にマキシマリストなおじいさんが越してきた。いつもカーテンを開けっ放しなので部屋の中が丸見えなのだが (おそらく本人もギャラリー的な感覚で見られても気にしないのだと思う)、たくさんの雑貨や、壁にも装飾品が隙間なく飾られ、家中がクローゼットかというくらい大量の服はどれも超絶サイケデリックな柄物であり、ベランダもこれまたカラフルな鉢植えの植物で埋め尽くされている。思わず圧倒される。そんなミラクルな色彩に埋もれるようにして窓際でパソコンに向かっているおじいさんの姿は、私の「好み」とは対極のものであるが、世界観やロマンに溢れ、とても素敵だ。
もはやミニマリストとマキシマリストは同類と言ってもいいのではないだろうか。自分に必要なものを (量にかかわらず) しっかり管理して、好きなものに囲まれて生きているのが我々である。
それに比べてお前らときたら・・・。
家の中は物で溢れているくせに、毎朝「着る服がない!」に始まり、あれもない、これもない、必要なものをひとつも持っていないじゃないか。コーヒーを飲むための清潔なマグカップさえ見つけられなかったりするんだろう。
頻繁に物を購入しているはずなのに、結局まいにち着ているのは部屋着同然の汚れた服で、汚れた靴を履き、汚れたカバンを持ち、カバンの中身もぐちゃぐちゃでーー。他人が小綺麗にしているのを見ると不安になり、だからまた焦って衝動買いをする。苦労して働いて得たお金も、そんな使い方ではゴミ箱に捨てているも同然だ。自分の姿を想像してみるとよい。財布からお金を出し、紙幣は燃えるゴミ箱へ、硬貨は燃えないゴミ箱へーー。当然、家計は常に余裕がなく、苦肉の策として「お付き合いの場でお金を出すのを渋ったり」しながら生活をさらにこじらせ、孤立し、ゴミ屋敷的人間と化し、プライドを保つために「これはゴミじゃない。私の財産なんだ」と開き直るしかないのだ。
それで「幸せだ」というのなら心配しないが、嘘は意味ないよ。常にイライラして、不平や不満たらたらで、周囲に当たり散らし、現実逃避に没頭し、他人の評価を恐れ、自分のことがみじめでかわいそうで、「じゃあ改善しなさいよ」と言われると、とたんに敵意むき出しで「人の幸せにケチつけるな!」などと大嘘をこくーー。
そのまま死んで良いものか、いまいちど考えてみたほうがいい。自分で自分の面倒が見れないとはすなわち、汚れたオムツが不快でビャービャー泣き叫んでいる赤ちゃんと同じ状況だ。かなりピンチだ。赤ちゃんならばそれで立派だが、お前らはどうなんだ? 助けが必要なら、敵意むき出してる場合じゃないな。