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『女子のコミュ力』感想 コミュ力とは、本音を伝える強さである

小田桐あさぎさんの新刊「女子のコミュ力」を読んで感銘を受けたので、感想を書きます。

突然ですが「コミュ力」ってどんなイメージでしょうか?
相手の機嫌を取れること?
気遣いが上手いこと?
場の雰囲気を優先できること?

…それができたとして、幸せになれるんでしょうか?

この本には、
自分らしい生き方をするために、周囲の人といかにコミュニケーションを取っていくか
が書かれています。

コミュニケーションに関する本と言われると、
小手先のテクニックや
男性を喜ばせるさしすせそ
が書いてあるのかな〜なんて思ってしまいますが
そうではなく。

これは「生き方」の本だ!と私は思いました。


①本音を伝えることの重要性

この本では一貫して、本音を伝えることの重要性が説かれています。
意外ですよね。
コミュニケーションを上手くとるための本じゃないんか?って思いませんか?
私は意外に感じました。
でもここに、いわゆる「コミュ力」の呪いがあるのかもしれません。

本音を上手ーく隠してオブラートに包んで、相手を不快にさせない能力
「コミュ力」というと、こんなイメージではないでしょうか?(私だけ?)

でも筆者はそんな甘っちょろいことは言いません。

モヤモヤ・イライラが絶えない原因は、本音を言っていないこと。
自分が、そして相手は、本当はどうしたいのか、どう感じているのかを意思疎通できるようになろう。

と言います。

最近は多少マシになりましたが、
私はコミュニケーションについてすごく考えすぎてしまう性質で、
よくわからなくなることがしばしばありました。
人の発言に対して嫌な思いをしても黙って耐えて、繰り返すうちに自分の気持ちさえわからなくなったり。
嫌われないために気を遣わなきゃ!という気持ちがあって、それだけでも面倒なのに
逆に気を遣いすぎで水臭いと思われるかも?とか
さらにややこしいことを考えたり。

上記のように私がウジウジ考えているうちに、
素のままで生きている人のほうが
勝手に周囲から愛されていく。
そんな姿を見て、
「いやいや、あの人はもともとみんなから愛される性格なんだ。
私は性格が悪いからいろいろ気を遣ってやっと、
周囲と付き合うことができるんだ。」
とひねくれてました。

でも、この本に書かれている通り、
本音を伝えることがすべての解決策だとしたら、
コミュニケーションって実はとてもシンプルなのかもしれません。

おもしろい!と思ったのが、
恋愛サバイバルドラマ「バチェラー・ジャパン」の例が挙げられていて、
「最終的にバチェラーを射止めるのは、素直に本音を伝えられる強い女性」だと書かれていることです。

たしかにー!と思いました。
私は個人的にバチェラー3の岩間恵さんが好きなのですが、
彼女は全くバチェラーに媚びず、本音100%。
気に入ってもらおうと自分を偽ることなんて微塵もしません。
イヤなものはイヤ!!と強く主張します。

ここまで気が強いと男性に引かれるのでは?なんて思ってしまいますが、
予想に反してバチェラーは「この人こそ、自分の求めていた強い女性だ!」ともうメロメロ。
もちろんバチェラーに好かれた理由はいろんな要素があるでしょうが、
「選ばれる立場」というある種不利なシチュエーションでも、
本音を伝え続ける姿が輝きを放っていたから、
ベタ惚れされたのだと私は思います。

自分の心に向き合って本音を伝えれば、それが強さに映り、唯一無二の存在として愛される。

本音で生きるだけで大事にされるなんてお得では?と思います。

とはいえ一朝一夕でできるレベルの簡単なことではないです。
私はちょうど本音で生きるチャレンジを始めたばかりなのですが、
自分の心に逐一向き合うのって案外大変。
周りに流されて都合のいい嘘ついて、
なんとなく生きた方が楽と言えば楽なのかもしれません。
気づきたくなかった感情に気づくのが、辛い時もありますよね。
でも、この世で1人しかいない自分の心は、何よりも大切にしたい。
メリットが上回るので今後も挑戦していきたいなと思いました。

②幸せにならない美徳は打ち破れ

「みんなと仲良くしろ、口答えはするな、言われたことに従え」

物心ついてから、教育の場で散々言われてきた言葉ですよね。

でも、これを守って幸せになれるんでしょうか?
この本は、
上記のような美徳こそ上手くいかない原因だ
とぶった切ります。

特に私が刺激的だな~と感じるのは、
堂々と「人間関係は選ぶ」と書いていることです。

私自身「みんなと仲良く」という価値観に染まってきたせいか、
ちょっとチクっとする考え方です。
でも冷静に考えると、
無理やり合わない人と付き合うのは自分にも相手にもメリットが無くて、
不毛な関係に終わるんですよね。
相手だって、表面上は仲良くしてても、
実は私が嫌だと感じていることが分かれば、
うれしくないに決まってます。

心地よいと思える人間関係だけを構築し、維持すること。
それを自分に許可したいなと改めて思いました。

日常生活の中で、ついつい余計な道徳に縛られそうになるときもありますが、筆者の理路整然、堂々とした主張に勇気が出てきます。

自分も周りも幸せにしない道徳なら、守る価値はないのだと納得できました。

③コミュ力とは、本音を伝える強さである

この本を読んで、私の中でのコミュ力のとらえ方が変わりました。

コミュ力とは、本音を伝える強さのことで、
それは私たち全員に眠っているのだと。

じゃあ実際にどう伝えたらよいのか?ということも
詳細に書かれているので
実践していきたいな~と思います。
(おすすめの絵文字とかも紹介されてますw)

④さいごに

私にとって、コミュニケーションは壁のようなものでした。

人と接するときは、愛想よく、不快にさせないように、嫌われないように。

そんな風に自分をがんじがらめにしていると、
自分と相手との間に分厚い壁ができて、
交わされるやり取りがどんどん空虚になっていきます。

でも、壁は本当は要らなかった。
もっと近づいて、ありのまま話して何も問題ないんだよって
著者に言われたような気がします。

私ってもっと、いろいろできるのかも!
そんな勇気がわく本でした。

著者の小田桐あさぎさんが無料セミナーをするらしいので、
興味ある方は覗いてみてくださいね(^^)/
https://ameblo.jp/asagiblog/entry-12874366800.html

〜開催日程〜
Day1:11月25日(月)夜
Day2:11月26日(火)夜
Day3:11月27日(水)昼

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