小豆島八十八ヶ所 遍路道を歩いた記録 第5回:本堂→阿弥陀寺→
歩いた日:2023年6月中旬
今回は草壁地区からオリーブ公園のある西村地区まで、海沿いを歩きます。車であればあっという間に通り過ぎてしまう区間ですが、果たしてどんな景色に出会えるでしょうか?
本堂→安養寺
前回の最後、本堂の前の道をそのまま進むと国道436号線に出ます。ちょうど国道に出た所にあるのが草壁港で、2021年までは高松までフェリーが発着していました。
国道を西に歩きます。内海(うちのみ)湾を横目にウォーキング。強い陽射しさえなければ快適なんですが…
清水バス停のあるところで、国道を逸れて細い路地に入ります。道標や札は要所要所にあるので、迷わないように進みましょう。
しばらく歩くと再びお地蔵様が。地蔵にも歴史あり。
お地蔵様に挨拶を済ませ、また歩きます。
上の写真を曲がった先に、今回最初の札所「安養寺」があります。
第二十四番 安養寺(あんようじ)
ここのお寺の特徴は、何と言っても門前の桜並木です。また、境内には樹齢200年を超す椿も植わっています。
安養寺→誓願寺庵
門を出て右にある看板に従い、お寺の外周を沿うように北側へ回ります。
再び西に進路を取ります。
未舗装路の先は林になっています。まるで山城のような石垣をどんどん登っていきます。
石段を上りきった先が「誓願寺庵」です。
第二十五番 誓願寺庵(せいがんじあん)
車やバイクではたどり着けない、隠れ家的存在の札所です。セミたちの大合唱を聴きながらお参りしました。
誓願寺庵→櫻ノ庵
本堂の裏手から遍路道が延びています。墓石と見紛うくらい大きな道標が目印です。
竹林の山道を歩いていきます。途中で分かれ道がある(はず)ですが、左の下る道の方です。記憶があやふやですみません…
第二十六番奥の院 御水の大師(おみずのたいし)
山道を下りて車道と合流するところに、なんだか気になる建物が。
ここ「御水の大師」は、夢の中でのお告げに従い石の大師像を祀ったところ水が湧き出るようになった、という言い伝えがあるそうです。この後訪れる「阿弥陀寺」の奥の院とありますが、八十八ヶ所にはカウントされていません。カウントされるものとそうでないものの基準がわからない…
せっかくなので、ひと涼みしてから先に進みます。
御水の大師から今度は坂を上がります。ほどなくして出てくる丁字路を左折すると、海が見えてきました。
カクカクと道なりに進むと、海の見える坂道になりました。緑と青のコントラストが絵になる光景です。
坂を下りた後は右に進みます。下の写真の標識まで来れば、「櫻ノ庵」はすぐそこです。
第二十七番 櫻ノ庵(さくらのあん)
境内に古い桜の木があったことが名前の由来だとか。入口で甘夏の無人販売をしているゆるさが良い雰囲気です。
第二十六番 阿弥陀寺(あみだじ)
櫻ノ庵から次の阿弥陀寺までは目と鼻の先です。⑳の標識から南に下り、最初の交差点を右に曲がるだけでたどり着けます。
行基上人の手で開かれ、後に再興されたという伝説を持つお寺です。明治時代、大正天皇(当時は皇太子)が立ち寄られたこともあるそうです。
阿弥陀寺→
門前の道を右に進みます。突き当りで左に行くと、国道436号線に合流します。合流地点に謎の犬の像があります。
あとは国道を西に歩くだけです。
カーブを曲がった先にあるのが、小豆島観光協会のある「オリーブナビ小豆島」です。北にオリーブ公園、南に海水浴場の好立地で、観光の拠点としても便利です。
日も傾いてきたので、今回はここまでとしました。次回は島の南部に大きく突き出た三都(みと)半島を巡ります。
ご覧いただきありがとうございました。
今回の地図
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