希望の見つけ方(43):なんとなく?
なんとなく、お金が不安
なんとなく、将来が不安
なんとなく、健康が不安
なんとなく、を放っておくと
心も体も蝕まれてしまう
なんとなく、を打破するには
小さな勇気があればいい
事実と向き合い
事実をしっかり見つめるだけの
小さな勇気
ある工場に勤める管理職の話。ロボットが暴走し部下が大怪我をしました。原因はどうもはっきりしない。彼はそれから、いつまた事故が起こるかわからないという、なんとなくの不安感に苦しみ始めました。この人はロボットのことは専門外で、あまり知識がなかったと聞きます。しかし打開策はロボットのことを徹底的に知ることしかありません。ロボットの機能、役割、万一の場合のリスクなど、あらゆることをまずはよく知ることから始めることです。
続いて私の顧問先の工場長Bさんの話です。約300人が働く食肉加工の工場のBさんは抜擢されて工場長になったばかりです。赴任して3ヶ月ほどたった頃、相談を受けました。「最近、ぐっすりと寝ることができないのです」。聞くと、夜床に入っても頭の中でいろんなことがぐるぐると回っているそう。(あのスイッチは消しただろうか、冷蔵庫の温度は大丈夫だろうか、火の元は大丈夫だろうか)、などなど。
やはり、なんとなくの不安感がBさんを苦しめていたのです。私が提案したのは精密なチェックリストの作成でした。Bさんが帰宅する前に、一つ一つチェック項目を確認する。これさえやれば最低限の安心感を得ることができます。チェックリストは、なんとなくの不安を打破するには有効な道具です。
ところで私の家では、半年に一回、「お金一覧表」なるものを妻も参加して作成しています。とてもシンプルなもの。家のお金を一目で見えるようにしたものです。株はいくら、現預金はいくら、今住んでいる土地の価格はいくら、というように。私は若い頃からあまりお金を気にせずに働いてきました(あの時もうちょっと貯金しておけばなあ!)という気持ちが正直あります。だからなおさら、今いくらあるのか?という現実直視は大事なのです。そうでないとなんとなくの老後の不安にさらされることになります。
なんとなくお金のことが心配だ。なんとなく将来が不安だ。なんとなく健康が気になる。なんとなくの不安感は放っておくと、私たちの心も体も蝕んでいきます。事実に向き合う、事実から目をそむけない…出発点はここからです。
◎カイゼンひとくち英語
Get over your vague anxiety!
なんとなくの不安を乗り越えよ!
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