希望の見つけ方(71):人の話を聞く
人には
口が一つと
耳が二つある
ひょっとすると
自分の話しより
人の話を二倍聞け!
ということかも知れないね
先日は昔の友と、昼の12時からなんと夜の8時までカラオケボックスにおりました。ときに歌い、ときに語り合い、8時間過ぎてもまったく疲れません。柔道仲間3人、歌い尽くし語り尽くして元気ハツラツ。それぞれ生き方も、考え方も違います。当然、価値観も異なります。
人と会話するときのキーワードは「無条件」ということではないでしょうか。こうだからいけない、ああだからいい、というのは条件づきですね。たとえば、あの人は考え方が自分とは違うから話を聞かない、というふうに。条件をつけると疲れます。自分の価値観と合うか合わないか、の葛藤が始まります。人の話は、門戸を広げ無条件で聞くぞ、と腹が決まったら、とても気楽にリラックスして人と接することができます。
私は以前、心筋梗塞になりました。以来、循環器内科の医者のお世話になっています。私が通う総合病院では担当医が2,3年に一度変わります。医者もいろいろです。Sドクターは、患者の話を聞くことに積極的ではありませんでした。まず表情が硬い。笑顔もない。なにか質問すると、いやいや答えているような感じ。そのうち私も話すのが嫌になって、そのドクターのいつもスピーディではあるけれど事務的な対応に身を任せておりました。
その医者が他の病院に移動し、新しく担当になったNドクターは、とても聞き上手な人でした。声も明るく大きく、患者の個人生活の興味を持ってくれます。一度心筋梗塞になったとはいえ、適度な運動は勧められます。「松崎さん、柔道をまだ続けているんですか!すごいですね。でもあまり無理しないでくださいね」。人の話を聞いてくれ、関心を持ってくれることはとても心強く嬉しいものです。
私は、大学でドイツ語を専攻し、学生時代は通訳のアルバイトをしていました。その経験から私は、話すことより聞くことの方が圧倒的に大切だと確信しています。日本人はよく、かけた時間やお金の割に英語を話せないということが話題になります。相手の話を聞く力がなくて、どうやって話せ、というのでしょうか?リスニング重視でいくことだと思います。話を聞くことの大切さは、外国語教育の面からも言えることです。
◎「カイゼンひとくち英語」
If you judge people, you have no time to love them.
人を批評していると人を愛する時間がなくなります。
(マザー・テレサ(1910~1997)の言葉)