希望の見つけ方(37)目標のあり方
敗れ去ったのちも
なお目の輝きを失っていない
あいつがいる
ヒトの生きざまは、
勝ったか負けたかで測れるほど
単純ではない
(たかが道に迷っただけのことだ)
こうつぶやいてあいつはまた、
歩きだしているはずだ
オリンピックが終わると、多くの選手たちはバーンアウト症候群に襲われるといいます。燃え尽き症候群です。勝利した者も敗退の涙を飲んだ者も、当面の目標を見失い、どうしたらいいのかわからなくなる。しばらくはやる気を失ってしまうような状態のことを指します。それもそうです。何ヶ月何年も、オリンピックという大舞台をめざして苦労してきたのです。結果はどうあれ、終わったあとの虚脱感はわかります。
やり投げの北口選手。65m以上を投げて金メダルを獲得しました。インタビューで、「まだやっていないことがある」と語りました。「次は70mをめざします」というのです。燃え尽き症候群など、吹き飛ばしてしまうようなたくましいメンタルです。
さて、ビジネスの現場で長年、目標の設定やモチベーションを扱ってきた者として、やる気を継続する目標のあり方について、3つご紹介します。
その一、目標に鮮度あり!
鮮度の良い魚や野菜がおいしいように、目標にも鮮度があります。鮮度とは新鮮さの度合いです。何年も同じ目標を掲げていて、しかもなんの結果も得られないでいたまま放置していたら、当然やる気も失うことでしょう。鮮度の落ちた刺し身には誰も手を出さないように、自分にとって新鮮さを感じない目標にモチベーションは消失します。
その二、目標を更新せよ!
だから目標を更新することをためらってはいけません。状況を見ながら、変える勇気を持つべきです。良い目標とは、わくわくするような目標です。達成したらどんなに素敵だろう!と心が踊る目標であるべきです。私は仲間と一緒に、マスターズ柔道大会で3位以内に入賞する目標を掲げています。(2024年の大会は4位でした!)祝杯を上げている姿を思い浮かべながら稽古に励んでいます。
その三、目標を公言せよ!
公言とは人前で語ることです。北口榛花さんが、次は70mをめざします、とインタビューで言い放ったように。公言するには覚悟がいりますね、後に引けなくなりますから。その昔、私は禁煙を宣言することよって、ようやく喫煙の習慣を断ち切ることができました。でも正直告白すると、何回も宣言し何回も破った果のことでしたが…(汗)。
◎カイゼンひとくち英語
Never give up, great things take time.
あきらめないでね。大きな目標って時間がかかるから。
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