希望の見つけ方(36):失敗から立ち直る法

そのときはガッカリしても
 
そのときは眼の前が
真っ暗になったとしても
 
心のなかに大きな絵（Big Picture）
があればよい
 
大きな絵とは
これからなりたい自分の姿だ
 
ビッグピクチャーを描けば
なんとかなるよ
 
誰にも失敗があります。私も「ああ、あんなことをしなければよかった！」
と、後で悔やんだことは数え切れないほどです。ああすれば良かった、こうすれば良かったなあ、と悔やんでも時すでに遅し。こんなダウンした気持ちからスクッと立ち上がる法はないものでしょうか？
 
英語に素敵なキーワードがあります。ビッグピクチャー(Big Picture)。モノゴトの全体像や、大局、全体の動きなどをさします。心に描いた大きな絵を見失わない。つまり夢とか目標とか野心とか。それさえ忘れなければ、その都度の失敗は小さなことに思えてきます。先日も私のある企画が通らない事態が生じましたが、その時はがっかりしても、「よし俺にはビッグピクチャーがある！」と思い直すようにしています。
 
私が若い頃のことです。船井総合研究所というコンサルティング会社に勤めていました。担当していたプロジェクトがうまくいかず悩んでいました。そこで
懐に辞表を忍ばせて、当時の船井幸雄社長に相談に行ったのです。意気消沈している私に、彼はこう語りかけました。「松崎君、成功するまでやり続けたら失敗ってないんだよ」。この言葉は、今も鮮やかに私の心に残っています。なんだかスーッと気が軽くなったことを覚えています。その後プロジェクトは、仲間の力を借りながら何とか完遂することができました。
 
同じコンサルタントとしての駆け出しのころ。ある大手のスーパーマーケットの店長会で30分ほどの講演を担当したことがありました。人前で話すことにまだぜんぜん慣れていなかった私でした。緊張に震えながら話しを終えたときこと、その会社の常務が立ち上がって発言しました。「ただいまの話しは全く面白くなかった。学生のレポートのようだ！」。全員の前でそう言われたのですよ。血の気が引いて呆然と立ち尽くしている私の姿を思い浮かべてもみて下さい（大汗）。
 
こんな話しがあります。ここに三人の職人がレンガ積みの作業をしています。
見た目はまったく同じことをしているのですが、思いは違っていました。それぞれに「何しているの？」と聞いてみたのです。一人目は「レンガを積んでいます」と言いました。二人目は「塀を作っています」。さて三人目はなんと応えたでしょうか？彼は「病院を作っています」と応えたのです。三人目の職人にはビッグピクチャーがはっきりと見えていたのでしょう。
 
 
◎カイゼンひとくち英語
Don't lose sight of the big picture of your life！
ビッグピクチャーを見失うな！