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希望の見つけ方(48):ヤメル練習

もうあのことは
やめてしまおうと心に決めた…
 
その瞬間
 
自分を縛っていたものからの
解放感が
 
心いっぱいに
広がってくる
 
人は大事なことに集中できると、心地よい充実感を味わうことができます。
そのために「する必要のないことはしない」、つまりヤメルことが肝心です。私自身もこの間、もうあのことについてはやめてしまおう、と決めたことがあります。その瞬間、自分を縛っていているものからの解放感と、これからの集中力を予感したものです。
 
ある日のこと「もう郵送するのはやめてしまおう」と決断しました。私は会員制の仕組みを主宰していました。カイゼン((KAIZEN、改善)の情報を、CDにして送っていたのです。ところが「松崎さん、新しく買った車にはCDの装置がないんですよ」という声が上がってきました。いつの間にか、仕組みそのものが時代遅れになっていたのです。
 
そこでCDをやめ、音声をLINEで流すことにしました。思い切った変更でしたが、私の作業も格段に楽になりました。コストもかなり低減できました。何かをヤメルことは新しい何かを始めることにつながるのですね。ヤメルには小さな勇気で十分。ヤメルについてさまざまな問題があるかも知れないけれど、やめた先の明るい風景が浮かんできたらOK。具体的にヤメル準備を始めたら良い。
 
私の顧問先のB社では、週二回の営業会議を、週一回に減らしました。「いやこれまで二回やってきたのだから絶対に必要だ」という幹部もいましたが、結局現場の意見が通ることになりました。その結果、営業の会議の密度が倍以上になったように見えました。これまで惰性で会議が進行していたのが、参加者の真剣度、目の色が違ってきたのです。どこでも会議の効率化が叫ばれていますが、まずはその会議はやめられないか?という視点を持つべきです。会議はやめて済むものならば、ヤメルに越したことはありません。
 
人は惰性に流されていた方が楽だし、安心する動物です。だから本能的に「このままの方がいいなあ」となりがち。でも「魚のいない池で釣り糸をたれているのかも」というムダ感を覚えたら、ヤメドキなのかも知れません。ヤメル練習をするんだ、と思えば気が楽になりますよ。練習なんだから、はじめはみんな下手です。でも練習しているうちにだからだんだん上手くなる。そのうちスパリとやめられる自分がいますから。
 
 
◎「カイゼンひとくち英語」
Let’s practice stopping what you don’t need.
いらないものはやめちゃう練習をしてみない?
 

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