希望の見つけ方(67):人を笑わせる
一人が笑うと
一人が嬉しい
二人が笑うと
二人が嬉しい
人が笑ったぶんだけ
地球上の幸せが増える
それでいいではないか
私は以前心筋梗塞になったので、今も2ヶ月に一回、病院でチェックしてもらいます。先生からは適度な運動はかえって体に良い、と言われています。先日のことです。診察室で先生がこう言うのです。「松崎さん、来週はいよいよマスターズ柔道の大会ですね」。私「成績が良かった場合にのみ、あとでお知らせしす」。ドクターと看護師さんが大笑いしていました。
同じ日の夕方、スーパーでビールを買いました。レジの画面で「年齢は20歳以上?」の表示が出ますよね。係の女性が私に確認もせず、即OKの操作をしてくれました。すかさずとぼけて、「あれれ、どうして20歳以上とわかったの?」と聞いたら、彼女もまた大笑い。
ある日の鈴本演芸場でのこと。私はときどき落語を聞きに、この老舗の寄席に行きます。幕開きの前に、場内アナウンスが流れます。お定まりは「携帯電話の電源は切るか、マナーモードにしてください」の文句。その日はこんなアナウンスもあったのです。「貴重品には十分にお気をつけください」。それだけなら普通なのですが、次の言葉に笑っちゃいました。「他人の貴著品には手をつけないようお気をつけください」。会場の空気も大いになごんだことでした。
ところで私が家にいるときの楽しみは、酒を飲みながら料理を作ることです。
ちびちびやりながら、好きなものを作るのは今日一日ガンバった自分へのご褒美でもあります。それに私は新しい言葉を作るのも好きです。料理に勝手に名前をつけて遊びます。たとえば。冷凍うどんとめんつゆを使って、スピード重視でサッと作るうどん。これを讃岐うどんならぬ「てぬきうどん」と名付けました。妻も大笑いしてくれました。
悲惨な境遇をまるで、するりとトンネルをくぐってきたかのような人のことを
「トンネラー」というそうですね。たとえば幼少期、貧困や虐待などにもめげず、ドラッグなどに走らず立派な生涯を送るような人。「トンネラーの法則」の著者であり心理学者のロム・ブラフマンによると、トンネラーの共通点に「ユーモアの力」があるといいます。フフっと微笑んで前に進む力のことです。
一日には、たくさんの笑いの種があります。一人が笑うと、一人が嬉しい。それだけでいいと思うのです。
◎「カイゼンひとくち英語」
Making people laugh is good thing.
人を笑わせるって、いいよなあ。
◎週刊メルマガ「57秒の元気術」配信中。
ご希望の方は matsuzaki@kaizen.co.jpまで。