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希望の見つけ方(64):起死回生
(もう、ダメかも…)いうとき
頭のどこかに
「起死回生」
というキーワードを保存しておこう
ダメなものを一気に立て直すこと
絶望を希望に変換する魔法のキーワード
ウタマロ石鹸ってご存知でしょうか?100年の歴史がある会社です。ずーっと固形石鹸を製造してきました。しかし粉末や液体に押され不振が続いていました。社長は、もう製造をやめちゃおう、とも思っていたそう。ところがお客さんの声をよく聞いてみたら、Yシャツの襟など汚れのひどいところに直接こすって「部分洗い」をしている、という。
これだ!と社長は閃いたのですね。「ウタマロ石鹸は部分洗いに!」と集中してPR、現在の大ヒット商品に復活しました。妻に聞いてみたら、わが家にも一つありました。この実例、元気をもらえますね。起死回生の種は、意外なところに転がっているものなのです。
起死回生と言えば、日本史では織田信長の桶狭間の戦いが有名。なんといっても、10倍の兵力で襲ってくる敵に勝利したのですから。当時、織田家は小さな国の大名にすぎませんでした。そこに勢力を伸ばしていた今川義元が2万5千の大軍を引き連れ、信長の領地に攻め入ります。途中、激しい雨の中、今川軍が桶狭間で兵を休めていました。そのすきをついて織田軍がわずか2千の兵で急襲、義元は討ち死にし信長が勝利したのです。まさに起死回生の一戦でした。
スケールはぐっと小さいですが、私にも起死回生の経験があります。以前、コンサルタント会社に勤めていたときのこと。この会社(船井総研)は、今でこそ1000人の社員数を超え東証一部企業にまで成長しましたが、当時まだまだ小さな家族的な会社でした。顧客は小売業や卸売業が中心。まわりの先輩社員は、商品についてのプロばかりでした。まったく異なる畑から中途入社した私は、うろうろするばかり。自分の居場所を見つけることができず悩んでいました。
そんな新米の私に、T専務が起死回生の一言を投げかけてくれました。「松崎君、キミは人材教育をやりなさい」。そうか!人材教育なら商品のことは知らなくても良い。何より自分は、自己啓発の分野にはすごく興味がある。ようやく居場所を見つけた思いでした。その後、水を得た魚のようにイキイキと仕事をし始めたのを覚えています。先輩社員に先駆けて、はじめての本まで執筆できたのもこのころでした。
人はときに(もう、ダメかも…)いう事態に直面します。でも頭の何処かに、「起死回生」というキーワードを保存しておくだけでも心強いものがあります。もとの意味は、死にかかった人を生き返らす、です。
◎「カイゼンひとくち英語」
Find your revival measures!
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