マガジンのカバー画像

作家・土居豊の文芸批評

21
作家・土居豊の文芸批評 作家・土居豊が「文芸批評」として各種ジャンルの作品を批評します。 不定期に掲載。 マガジンとしてまとめる記事は、有料記事です。同じテーマの批評をまとめ読…
作家・土居豊が「文芸批評」として各種ジャンルの作品を批評します。 同じテーマの批評をまとめ読みがで…
¥500
運営しているクリエイター

#機動戦士ガンダムSEEDDESTINY

土居豊の文芸批評・ドストエフスキー最大の問題作『悪霊』〜なぜ村上春樹は「悪霊」を「神の子どもたちはみな踊る」のエピグラフに選んだか?

土居豊の文芸批評・ドストエフスキー最大の問題作『悪霊』〜なぜ村上春樹は「悪霊」を「神の子どもたちはみな踊る」のエピグラフに選んだか? (1)村上春樹も愛読したドストエフスキー  今の世間で身近なところに、『悪霊』を語り合える知人が一人もいないのが、つくづく残念だ。  村上春樹の熱心な読者同士なら、ドストエフスキーについて少しは話せる。だがそれも、『罪と罰』や『カラマーゾフ』までが限度なのだ。  村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の「私」が、『カラマーゾ

¥0〜
割引あり

土居豊の文芸批評・アニメ編 映画評『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』

土居豊の文芸批評・アニメ編 映画評『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』 (1)ガンダムの半世紀近い歴史を、背負って立つ心意気 本作は、前にも書いたように、「ガンダムSEED」と「ガンダムSEEDデスティニー」の両方を観てきた人は絶対に観るべき映画だ。テレビ全100話の長いシリーズの、それぞれの愛の形を描き分けてみせた最終回だった。 主役の2人の男女、キラとラクスの全裸?のキスで幕を閉じるラストシーンは、全編のテーマを見事に集約していた。 本作の見どころは、それぞれ

¥0〜
割引あり

土居豊の文芸批評・アニメ編 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は21世紀の混迷を先取りしたアニメ

土居豊の文芸批評・アニメ編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は21世紀の混迷を先取りしたアニメ  ※写真は全て土居豊の撮影 (1)「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」を2周、通して観た 「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」、この長いアニメを最近、2周通して観た。最初は地上波テレビの再放送枠でなんとなくみはじめて、だんだんと引き込まれていくうちに、最初の方のあれこれが実は伏線だったことがわかってきて、もう一度最初から見返したくなったのだ。 前作の

¥0〜
割引あり