ドイツで入院するならこれ持ってけ
私は出産に加え、病気の治療や手術で7回ドイツで入院していますが、あそこもここも、良くも悪くもドイツの病院。
今も病院のベッドの上。早く帰りたい。
持ち物
出産の時は持って行ったほうがいい持ち物のリストがどこかからもらえたような気がしますが、そうでない時は基本的にノーヒント。
というわけで、入院することになると初めての人は戸惑うかと思いますが、私がこれまで持って行って良かったものはこんな感じ
前開きで袖が太め、肌に張り付かないパジャマ
点滴用の針を固定されたまま着替える時は、袖が細いと引っかかりそうでヒヤヒヤします。女性はノーブラが目立たないような素材が良し。
レディースの前開きのパジャマを探すとシルク風のテラテラしたやつがほとんどだし、やたら胸元の開きが大きいことがほとんど!セクシーはいらない!
そういう時はボーイズパジャマを見てみるといいかもしれません。
スリッパ
手を使わずに履けるのがいいんですが、足置きもない車椅子に雑に座らされてすごい勢いで押されることがあるので、脱げにくいやつが良いです。
車椅子に座って押してもらう経験ってなかなかないですが、つかまるものもなく座らされてるだけで、目の前の景色がどんどん迫ってくる、というのは地味に怖かったりします。
提供していただきたいのは安心!スリルはいらないよ!!
耳栓、アイマスク
ベッドが複数あったら当然欲しいものですが、一人部屋でも油断大敵。夜中に懐中電灯で顔を照らして生存確認?してくる病院があったりとかします。
いまの病院は夜勤の看護師さんが来たタイミングで、各部屋巡回して自己紹介します。はい、生きてますよー。寝てるから。寝かせて。
長すぎない羽織もの
割烹着みたいな手術着を与えられると、背中側は紐で二箇所で結んでいるだけでスースー。その中は贈答用の桃が穿いている網状のパンツよりさらにあられもない感じのパンツをはかされるので、チラ見えは避けたいところ。そんな開放感ギリギリの服装で、外来のいる廊下も通って検査待ちさせられたりするのです。季節によっちゃ寒いし、やはり羽織ものはほしい。
出産の時にはバスローブを持ってくるよう推奨されることが多いけれど、持っていなければわざわざ買うようなものでもなく、お尻が隠れるロングカーディガンが一番いいと思う。バスローブみたいな長い物は、着たままベッドに座ると身動きがしづらくて不便です。
ちなみに、シャワーの後に手早く羽織る、という用途のために仕入れるなら、decathlonのマイクロファイバーのバスローブがめちゃくちゃいい。軽くて薄くて吸水速乾。
タオル
たいがい貸してももらえるだろうけれど、持っていくのが前提になっていることも多いです。洗面用とシャワー用がいります。
普段からシャワーをする代わりにタオル製のミトンで体を拭く、という習慣があるので、そういうものを持っているか聞かれることがありますが、なければ使い捨てのをくれます。
ドライヤー
ホテルみたいに備品として設置してあるところもあるけれど、ないところもある。なくても貸してもらえることもある。
レッグウォーマー
手術台や分娩台に乗る時。病室が寒い時。いるんですよ、冬なのに窓閉めてくれない同室の人とか。
容量多めのモバイルバッテリー
コンセントはたいがいベッドから遠い。しかも、充電器差し込んでしまうと差し込み口が足りない時もありました。
それで今まで延長コードを持ち込んでたんですが、ある時からモバイルバッテリーにしたら、その方が快適でした。
モバイルバッテリーを充電する用意も忘れずに。
ヘッドホン、イヤホン
ノイズキャンセリングできるものだとさらに良し。相当うるさい時には耳栓してヘッドホン、というのも良し。そんなにうるさいことがあるのかって?
あるんですよ…
その他
あとは洗面用具とかでしょうか。日本では入院患者が洗濯できるようになっていたりもするらしいですが、こっちにあるのかなぁ。
あと、日本の病院には購買部があって、ちょっとした食べ物やら身の回りのものを買えるみたいですが、まずそんなものはないです。病院でもらうか、外から買ってきてもらうか、の二択。ほとんどの病院に食堂やカフェはあり、お菓子や飲み物の自販機もあることが多いです。駅や空港で見かける、それ以外の選択肢があればそこでは買いたくない、と思う値段設定のアレ。
最後に
ドイツの病室と日本の病室の大きく違うこと。
それは、カーテンがないこと。
そのせいで病室は明るく開放的ではありますが、お隣さんがいる限り傍若無尽だろうが気を遣ってくれようが、見られている感が半端じゃない。
これに関しては持ち物で対策のしようがありません。ただ、ずっとテレビを見られていると眩しいので、そのためにもアイマスクは必需品です。なくても、折ったタオルとかを目の上にのせたりしてしのげはしますが。
入院することになってしまえばそれは仕方のないこと。準備する時間があることは幸いと思って挑んでみてください。