空港で怨念の爆買い事件
怨念の、というよりも、逆上して買いまくった一件について、です。
空港価格ってありますよね?
突然ですが、日本の空港の何が良心的って、空港価格でぼったくりバンザイをやっていないところです。
もちろん、諸々の検査を通り抜けてからの話。
ここまで来たらここで買うより他ない、という旅客の弱みに漬け込んでいるとしか思えない。
公正取引委員会とかに訴えることってできないの?と、極めて不快。
そして北欧って
北欧っていうと、サンタとかトナカイとかIKEAとかロッタちゃんとかマリメッコとかデニッシュとかオーロラとかイッタラとかムーミンとかアラビカとか養殖サーモンとか・・・というイメージ?
物価が高い、というイメージも浸透してる?
高いんですよ・・・
北欧➕空港=
私の中では買い控え一択。
というのが前置き。
事の発端はフィンランド航空の遅延
今年の一時帰国は値段と所要時間が決め手となり、6年ぶりのフィンランド航空でした。
そのフィンランド航空の日本発、ヘルシンキ行きの便が遅延したのです。出発は遅れなかったのに。向かい風?
機内ではモニターにて乗り継ぎ情報をたびたび確認しており、降りる前にもう絶対乗り継げないことはわかっていました。
でも、別に困りません。
短距離便は頻繁に出てるから。
そして、今まで経験済みの飛行機のキャンセルやら遅延やらのトラブル(#乳幼児含む,子連れワンオペ)に比べれば、なんてことない。
ぜんっぜん、なんてことない。
そう思いながらフィンランドのヴァンター空港に降り立ちました。
遅延に対するフィンエアーからの謝罪のキモチ
空港に到着してWIFIに繋げられた時に知ったのが、午前6時15分発の便へ乗り継げなかった代わりに、9時40分の便に振り替えられていたこと。遅延して到着したとはいえ、2時間半以上の余裕が。
そして、遅延への弁償として、一人あたり17ユーロ相当のクーポンが支給されていました。
有効活用しづらいキモチ
とりあえず、やらなければいけないことといったら、空港内のサービスカウンターに行って、新たな便の搭乗券を発行し直してもらうことです。
そのクーポンは振替便の搭乗券についていました。チェックイン情報のQRコードとクーポンが一体化していたのです。
それはそうとして、そのクーポン、空港内の限られた店でしか使えないものでした。
それは主に飲食店。それ以外はキオスク。
フィンランドといったらムーミンショップだったり、デザイン食器のイッタラですが、そういう目玉商品を扱うブティック的なお店は含まれません。
そして、午前6時15分の便には間に合わなかったといえども、その時点で朝の8時前。
ブティック的お店はもとより、クーポンが使えることになっている飲食店もほぼどこも営業開始前。
17ユーロx4人。
太っ腹でありがたいけど、使い切れるかなぁ?
でも!
スタバが開いてる!✨✨
子供たち、喜べ!
みんな大好きスタバに行って時間をつぶそう!
そしてスタバへ
ヴァンター空港って利用するたびにどこか工事中なイメージですが、今回も一部工事中。
そのせいで、スタバに辿り着くまで同じところを右往左往。
ようやく辿り着いたスタバでは、3人の子供達の希望を聞きながら、クーポンの額を超えないよう計算。
そして会計の段階になり、クーポンを見せた時に衝撃の言葉が。
クーポンの罠
こういうことです。
空港内にスタバが二店舗あったのです。
クーポンが使えるのはそのうちの一軒だけ。そして、その一軒は営業開始前だった。
どこで使えてどこで使えない、という情報が紙切れで渡されたかメールに添付だったか、はたまたオフィシャルサイトからだったか、もう覚えておりませんが、支給された情報は、地図ではなく店舗名と大まかな場所のみ。
とにもかくにも、それならオーダー取り消してもらえませんか?
「いまあなたのために作ったものは取り消せません」
がーん…でも、仕方がない。
取り消せるものは取り消してもらいましたが、それでも会計は50ユーロ超え。
日本円にして8000円以上。
えーーーーーー!!!!!
再びサービスカウンターへ
子供たちは荷物と食べ物と共にスタバ近くに残し、「食べてて」と言い残し、自分は空港サービスカウンターに戻りました。
注文する前によく確認しなかったお前が悪いと言われても仕方がありません。でも、この損失を取り戻す努力をしないと悔いが残るので、できる抵抗はしようと思ったのです。
カウンター嬢がしてくれたこと
状況を説明したところ、「それならこのコードでスタバで支払ってください」と、別の紙でQRコードを出されました。
そしてまたスタバへ。
スタバにしてやられる
スタバまで戻って呆然。
なんと、そのスタバは午前8時から10時まで営業休止だったのです。シャッターが閉まってる!
私たちが乗る便は9時45分発なので、払い戻せるクーポンがあっても使えるチャンスはノーチャンス。
サービスカウンター三度目
本日三回目のカウンター。
行くたびに表情が消えていくカウンター嬢。
スタバが閉まってるんです!
という私の訴えへのカウンター嬢の対応はいかに?
「さらに17ユーロのクーポンを出します。」
いやいやいやいや。
もうクーポンはいらない。
そう言う私に、
「あなたのためにスタバを開けることはできません」
氷のような声できっぱり言い放つと、カウンター嬢はもう目も合わさなくなりました。
なるほどなるほど。
使い切ってやろうじゃないの
クーポンを出すから黙れ、というのならば、もう黙ってクーポン使います。
そうは言っても、午前8時になってしまうと搭乗までにクーポンが使えるのは、もう本当にキオスクが2店舗のみ。
売っているのは絶対読まない雑誌、飲み物、スナック菓子、飴、ガム、チョコ、マフィンとかソーセージロールとかと、耳栓やらアイマスクとか、そして目がギラギラしたぬいぐるみとか。
フィンランドっぽいものもありましたが、修学旅行生も見向きもしなさそうなダサいものばっかり。
いらなぁーい
なにもー
B'zの歌が頭を何度もぐるぐる回りましたが、二軒のキオスクで必死で買い物しました。
なぜハシゴしたかというと、置いているものが微妙に違ったから。
あまりにも欲しくないものばっかりで困った困った。子供たちがスナック菓子を欲しがったのと、グミ類はどうせおやつに食べるし、というので、買ったものは主にお菓子。お菓子って容積が大きい!
買い物後にぱんっぱんのエコバッグを持った長女が先に1人で搭乗ゲートを通ったら、「そんな大きな荷物持って入れない」と止められた、といえば、量を想像してもらえ るかなぁ。
搭乗券のスキャンでもたもたしてた残りの3人がゲートを通過して合流したところで、「4人分なら許す」と大目に見てもらえましたが。
おまけ
キオスクには金額が高いものがなく、仕方がなく「お誕生日会でプレゼントにあげればいいや」とギラギラの目のぬいぐるみを二匹も買ったんですが、そのうち一匹は夏休みがあけてすぐのお誕生日会でもらわれていきました。
そしたら!
その後すぐに、スーパーの週替わりの特売品で、同じぬいぐるみが出てるのに遭遇してしまったのです。
間違いなく破格に高い値段で買ってしまったことよりも、特売で買ったと思われたんじゃないかと思ったら、ショックで。
特売で売りに出たのが誕生日会よりも後だったことを祈ってやみません。
違うんですよー!!!それ、北欧の空港ですごい値段で売っていた高貴な子なんですよー!!!!・・・・