湖千

美術をライフワークにしている会社員です。

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最近の記事

DIC川村記念美術館②

資産効率の観点から2025年3月末から休館予定となったDIC川村記念美術館。 先日私は箱根の七つの美術館のうちの一つを訪れたのですが、そこでDIC川村記念美術館との違いに気づいたのでnoteに記録します。 プライベート美術館の運営実業家が絵画や美術品を蒐集してきたケースは多々ありますが、実業家の個人保有の場合、その死後に相続税が膨大になる可能性があるため、財団法人を設立し、そこで管理するケースもあるようです。 財団法人は「財産」について法人格が与えられるもので、中でも公益社

    • DIC川村記念美術館①

      8月末に来年1月末をもって閉館のアナウンスがあったDIC川村記念美術館(その後9月末に来年3月まで延長するアナウンスあり)ですが、この美術館の素晴らしいところの一つである「庭」について、私の主観で書いてみました。 DIC川村記念美術館の構成要素とは作品、建物、庭園が三位一体となっています。 作品は日本人に馴染みのある印象派絵画は少なく、1900年代半ばのアメリカ抽象絵画が多くみられます。ここで所有されている絵画のサイズは2メートル✖️4メートルほどの大作ばかり。 日頃見慣

      • 生成AIを使ってキャリアを考えるってこと、あり?

        生成AIの講座を受けてみた先日、初心者向けの「自分のキャッチフレーズとイメージ画像を作ろう!」という講座を受講したのですが、最後の画像のところで自分の理想がダダ漏れしたものになり驚きました!面白かったので記事にしました。 今回やったことの流れ 1.職歴を伝える 2.職歴の概要をAIに作ってもらう 3.それにプライベートで大切にしていることと、  今後の働き方や生き方でこうしたいというエッセンスを伝える 4.色々キャッチフレーズを生成してくれるので、ピンとくるよう何度か選択と

        • 「実存主義」って気持ちラク〜

          「絵本作家入門:心に響く/名作を生み出す思想哲学」を受講してみた先日、美大の公開講座で 絵本の背景にある思想哲学を学んだのですが、その中の「実存主義」というのがすてきだったので備忘録として書きます。 なぜすてきだと思ったのかは、たぶん私がいま会社員として効率を求められて働いており隙間がなくて疲れているから、そしてその先に何があるのかわからなくなっているから。 これを知ったことで社会の中の自分である前に「じぶんの中のじぶん」という自分ファーストで良いのだと、思想から、絵から感

          疲れやすい私におきたトランジション

          もうこれ以上進めないと思った時私は会社員として幾つかの会社で30年以上働いているが、40代後半くらいから何をしても気持ちが晴れない、このままこの調子でこの仕事をしていていいのかな、という思いが湧いてきていた。 何か違う、おかしい、自分の気持ちを抑えながら生きている感じがしていた。 寝ていても仕事のことが頭を離れない、朝起きても疲れている、の繰り返し。 さらに昔からあって長年やり過ごしてきた「自分は他者に理解されない」というそこはかとない思いが、何だかもう今のままだとこの先を

          疲れやすい私におきたトランジション

          腱鞘炎とのお付き合い ②

          3年ほど前に左手に違和感を感じてからいくつかの病院で診てもらい、注射をしながら経過を観たあと、いよいよ手術をすることになりました。 ②では手術当日のことを書いています。 当日の朝 あらかじめ処方された痛み止めと抗生物質、コンタクトレンズケースを持参し、当日病院にチェックイン。自動販売機でお水を購入。 いつもと違う病棟で場所がわからずちょっとウロウロして到着したら看護師さんがエレベーターホール前で待っていてくれていた。 別の担当の方が更衣室に案内してくれた際、コンタクトレンズ

          腱鞘炎とのお付き合い ②

          腱鞘炎とのお付き合い ①

          3年ほど前から左手に違和感がありいくつかの病院を受診し、腱鞘炎と診断されてから手術するまでの記録です。 ①は発症から手術前までのことです。 左手の違和感からいくつかの病院で診てもらう3年ほど前左手の関節が痛いような、朝起きた時に手をぎゅっと結ぶのがしにくくなった感じがした。痛みは少しずつ強くなり、心配しぃの私は整形外科で診てもらった。 けど、リューマチでもなく痛み止めをもらい様子見。 それから1年半経ち、左手の人差し指を曲げた時 カクッとしか戻らなくなり「これはバネ指では

          腱鞘炎とのお付き合い ①

          最近の違和感ワード 2023年春

          HSP気質を持ち、ストレングスファインダーでは「収集心」と「内省」が上位資質にある私です。 この春に勤務先で社内異動があり、言葉の使い方の違いに疲弊していたら、仕事以外で目に触れるワードにも違和感を感じるようになりました。 そんなこんなを感じつつ、日本語の歴史を見返したりして、自分の指向に気づきました。 仕事で使う言葉への違和感① BPRとWBS 25年くらい前は、BPR(Business Process Restructuring)という 割と大きな単位で根本的に物事を

          最近の違和感ワード 2023年春

          父の死から4ヶ月。その間と今。

          この4ヶ月であったこと 父の財産などの名義変更は姉経由で司法書士にお願いし、それ以外の企業年金の申請、各種引き落と口座の変更など細々としたものは姉弟たちと対応してようやく落ち着いてきた。(それでも他県に本籍があるので、戸籍謄本などの申請はかなり時間がかかったが・・・)  母の寝室は 今までの二階から仏間に移したが、その際ご近所の方々が二階からベッドを移設してくださった。  葬儀後から母は背中の痛みを訴え、いくつかの病院にかかるも特に異常はなく、それはそれで心配な時が流れて

          父の死から4ヶ月。その間と今。

          父を亡くして思うこと

           文章を書く経験はないものの、この度どうしても書きたくなったことがああり、初めてnoteに投稿することにしました。  近親者の死を当事者がどう受けとめるのか 考えたこともありませんでしたが、 4週間前の2022年9月はじめにに父が亡くなり、当事者になって気づいたことを書いてみることにします。   私自身は九州の高校を卒業後 上京して30年以上が経ち、父との関係は濃いものではなかったものの、82歳で亡くなった父との関係・思いについてあらめて 確認したかったことも投稿の動機で

          父を亡くして思うこと