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絵本からみる「理解に徹する」とは

こんにちは!「7つの習慣」を学ぶワーママのコミュニティ「DO IT NOW」のふーさんです。
北の大地で3歳と1歳の2児を育てながらフルタイムで働いています。

第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」

先日は第5の習慣についてメンバーと学びを深めました。
まずは「聴く」ことを徹底することが大切です。相手のことを理解しようとして聞いていても、実は「なんてアドバイスしようかな~」「いやいや私はこう思うんだけど…」なんて、次には何を話そうか考えてしまっている人も多いはず。
私は、なかでも子供の行動や発言に対しては、「理解」しようともせず、怒る」「正そうとする」なんてことが日常茶飯事です。
7つの習慣を学び始めてから、反応的にならず一時停止ボタンを押すことを意識しているため、「なんでそんなことしたの?」と問いかけをしたり、少しでも子供の行動を理解しようとしていた……「つもり」でした。

師匠からのアドバイス

言葉の数を10分の1にしてみよう。「声をかける」のではなく「とにかく寄り添う」こと。

師匠コメントより

裁く人の役割をしている限り、自分が望んでいるような影響力を持つことはできない。

「7つの習慣ファミリー 改訂版 かけがえのない家族文化をつくる」スティーブン・R・コヴィー より抜粋

絵本から気づかされる「理解に徹する」

ちょうどこの学びの後に読んだ絵本で「寄り添う」とはまさにこのこと! と実感したことが、ふたつありました。

【私が小さいころから大好きな絵本】
おでかけのまえに
作:筒井頼子 絵:林明子 出版社:福音館書店

その1:お父さんお母さんの言葉がけ

主人公・あやこがピクニックにお出かけする日の朝の様子を描いたお話。
お出かけ前のバタバタしているときに、何かと準備の妨げになるあやこに、親としては「あるある」といいたくなる、どこの家庭でも見かけるエピソードです。

あやこに対するお母さんとお父さんの反応が、「寄り添っている」だなぁと。

例えば、朝ごはんを食べながらあやこはいいことを思いつきます。
「おかあさんみて! わたしおべんとうをつめてあげたの」と、準備してあったピクニック用のおにぎりやおかずが詰まったぐちゃぐちゃなお弁当箱をみせるあやこ。
「なんでこんなことしたの⁉ 」なんて言っちゃいそうな場面ですが、お母さんは「まあ!」と反応するのみ。
怒ったりすることもなく、質問責めすることもない。まさに言葉の数を10分の1にした反応。
もちろんこの反応に、あやこは得意気に「おとうさんにおしえてくるね」といっています。

他にもあやこがする色々な行動があるのですが、怒るでもなく問うでもなく、受け止めるお父さんとお母さん。
言葉が少なくてもあやこはきっと両親から大切にされていることを感じているだろうし、両親は自分のことを理解してくれる人だと感じているのでしょう。

その2:あやこの目線から見える、親の理解に徹する姿勢

そしてもうひとつ。
この絵本はあやこ目線で書かれています。

お父さんのバッグから荷物を次から次へと出してしまう場面。
出かける前にチャックがあいていたバッグをしめようとしますが、邪魔になるひもを引っ張ったことで最終的にぐちゃぐちゃになってしまいます。
あやこはいたずらしようとか、お父さんお母さんの準備の邪魔をしようなんて1ミリも思っていません。
だって、本人がいちばん楽しみにしていたピクニックの日ですからね。

絵本だとあやこ目線で書いているのでそれがわかるのですが、これが現実だと「どうして出かける前に……」「あなたのせいで出発が遅れちゃうよ」なんて言ってしまいそうです。
きっとこのお父さんとお母さんは、あやこがピクニックを楽しみにしていることを理解していたんですよね。改めて「理解に徹することの大切さ・難しさ」を感じました。

子供に対してはついつい口をだしがち。会話ができるようになってくると理解しようと無駄に発言したり質問をしがちですが、まずは「寄り添う、見守ること」が「理解に徹する」ことの第一歩であることを絵本から再確認することができました。

書き手:ふーさん

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