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Tableau desktop specialistを受けた話

タイトルの通り、Tableau desktop specialistの受験記です。誰の役にも立たないと思います。


Tableau desktop specialistってなんだよ

試験概要: 表データをグラフに起こしたり、そのグラフを色々な形で組み合わせたりできる可視化ツール(BIツール)のメインストリームである、Tableau(タブロー)の基本操作や知識を確かめる資格。

 受験料は110ドル(受験当時は17000円ほど)、問題数は45問で合格基準は正答率75%程度といわれている。実際のところ、採点外の問題とかもあるらしいので定かではない。

受験理由: データサイエンスの分野に異動となり、社内で利用するツールなうえ、手っ取り早く取れそうな資格だったから。
 実際、G検定とか統計検定とかよりは楽だと思う。その分インパクトは弱いけど、ないよりはまし。

勉強期間: 1か月
勉強時間: 20時間
 遊ぶようにパズルを解くように(OASOBI)、実際に触りつつ操作のルートを覚えることを主軸に置いた勉強をしていた。座学が半分、ハンズオンが半分といった具合。

勉強方法

購入した教材:
・データサイエンティストを目指す人のための『ゼロからの Tableau 入門』 by 木田和廣(Udemy)

 Tableauの基本的な操作方法がまとまった、約11時間の動画教材。
 これがなければTableauをどう扱えばいいかわからなかっただろうし、これだけで十分なほど操作について網羅されていた。試験対策を含めた23時間コースもあるようだが、こちらは購入していないため有用かは不明。
 たぶん、これから実務でTableauを使う際にも見返すことがあるであろう、教科書的な一本。


・【Tableau Desktop Specialist】最短で合格するための試験対策問題集 by N K(Udemy)

 試験でどういう問題が出るのかということを知れる教材。
 木田先生の講座で操作は覚えられるものの、ツール特有の単語などは知ることができないため、初見だと解けないものが半分くらいあると思う。自分も最初は正答率40%くらいだったので、覚えゲーだと思って取り組もう。

 後ほど触れるが、この教材から同じ/似たような問題が実際に出たのは3,4割くらいだった。自分の回がハズレだったのかもしれないが、これだけで受かると思っていると足元をすくわれるかもしれない。

 とりあえず、この2本だけ購入したあとはこれらを消化しつつ、実際にTableauでいろんなデータをこねこねしてみた。そして1カ月が経った。

実際に受けてきた

 模擬試験集を安定して95%くらいで解けるようになっていたため、すっかり慢心しながら最寄りのテストセンターへ。LPICで親の注意事項より見た注意事項を読み流し、予定よりも20分ほど早い時間から受験。

 独自の方法で算出したデータによると僕の合格率は103%。さあ少し遊んでやろうかね、と思いながら一問目が表示された瞬間。用意してた「あ、これ進研ゼミで見たやつだ!」を再生しようとした。

 が、そこに表示されたのは全く知らない問題。模擬試験集にも、動画講座にも一回も現れなかった操作の問題だった。(具体的に言うとURLアクションについてのこと)
 は?一問目からこれ?とりあえずなんとなくでそれっぽいものを選択し、次へ進む。

 また見たことない問題。脳内では用意してなかった「デ、データにないぞ!」の音声が再生される。あ、あれ?思ってたんと違うよ…?1/4落としたら終わりなのに、最初の2問がわからないのはヤバくないか…?と震えつつ、ここも勘で解く。

 3問目、ようやく知ってる内容の簡単な問題が現れる。ハイハイ、ポチポチーっと。なんだ、最初のはおどかしか。ビビらせやがって、さぁやるぞ。4問目へ。はにゃ?めのまえが まっくらになった!

 そこからの記憶は朧げだが、45問解き終わった後の僕の手はアル中のように震えていた。あれ?45問中、25問が知らない問題だったよ?模擬試験集の内容は5回の復習で完全に頭に入っているはず。俺は!スペシャルで!5回で!模擬試験なんだよォ!?なぜ解けないんだ。データ理論の敗北。
 包帯巻巻総合病院で施術をしてもらい、乾みたいになりつつもしっかりと見直しを行っていく。改めて見たら閃くものもあるかもしれない。

 なかった。ただこの見直しは確実に合否を分けており、「3つ選べ」と書かれているのに2つしか選んでなかったり、「間違っているものを選べ」を読めてなかったり、そもそも選択をしていないものがあったりと重度のケアレスミスが多発していた。
 その中で、「さすがにこれは違うんじゃないかなぁ?」というものは選択しなおしてみたりして、わからない問題でも脳内のTableauを起動させてなんとか足掻いてみた。

 さぁ見直しを行ったぞ。もうこの時点で弾き出された合格率はおよそ0.0000001%。当初の涼やかな顔はどこへやら、もはや肩で息をしている始末。震える手で試験終了ボタンを押す。

ラストスパート、ともすれば処刑台への階段

 IT系の資格試験を受験したことがない方にここで伝えるが、こういうテストセンターで受ける試験は基本的に試験終了した直後に点数と合否が出ることが多い。今回の試験もご多分に漏れずすぐに出る。はずだった。

 出てきたのはアンケート。この試験の見やすさはどうでしたか、とか受験状況はどうでしたか、とか、勉強したとこが全然でなくて今どんな気持ちですか、とかそんな感じだったと思う。
 めちゃくちゃ腹が立った。感想なんかねぇよ、うるせぇよ。黙れよ感想なんかねぇよ。拳こそが正義~となりつつ、本当に適当に答える。殺すなら早く殺してくれ。
 運営に伝えたいが、これマジで順番逆がいいぞ。合否を出してから答えさせてほしい。気もそぞろな状態でのアンケートなんて答えさせても有意な結果出ないって。実際僕がそうだったし。

 という感じで腹が立ったおかげで試験への不安が減り、アンケートの続きをめくる勢いで終了ボタンを押してしまった。
 全く心の準備ができていない中、表示されたページにはかろうじてPassの文字。上の点数グラフは、意外と8割超えの数字を示していた。0.0000001%を手繰り寄せたのは、間違いなくアンケートの勢いで終了ボタンを押した無我の境地のおかげだろう。

感想とこれからの受験者へのアドバイス

 というわけで現実は特に面白みもないまま受かっちゃったので、めちゃくちゃ盛った受験レポでした。けど実際知らない問題が半分くらいで、自分の知識で導き出すような応用問題が多いように感じた。
 模擬試験集の問題が「Q.コレはなんですか? A.リンゴ」みたいな感じなのに対し、実際の試験では「Q.コレとアレをこういう感じで使ったソレはなんですか? A.アップルパイ」みたいな感じで、実際に触れてないとなかなか解きづらいものだった。
 なので、udemyの教材で満足するのではなく、実際に使ってみたり、余裕があればTableau公式のマニュアルを読んでみると知識の充足ができると思う。僕みたいに余裕をぶっこくと良くない
 けど、模擬試験集のレビューを見てたら同じ問題めっちゃ出たとか書いてる人もいたので、やっぱりその日の運かもしれない。とにかく模擬試験くらいはバッチリ覚えましょう。

おわりに

 次の目標は統計検定2級、もしくはG検定とします。さっさとやれ!

 したらなっ!

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