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22-23シーズン完!京都ハンナリーズの激闘を振り返る

Doirieです。
5月7日、Bリーグ22-23レギュラーシーズンが幕を閉じました。我が推し・京都ハンナリーズはCSには出場しないため、ここで今季終了です。
長いような短いような60試合。「共に、登る。」「コワレナイ」を掲げ、選手もチームも精一杯戦ってきました。心からのエールと感謝を送ると共に、自分なりに今季を振り返ってみます。(自分の記憶ベースなので濃淡ありますし、敗戦はあっさり流してます。ご容赦ください)

総合成績

60試合を終え、22勝38敗。
数字で見ると勝率は決してよくありません。
しかし開幕時を思い起こせば、見違えるチームになった。各選手もチーム自体もまさに「Climb together」「共に登る」を体現したのではないでしょうか。応援する側も、いい時悪い時含めてその過程を共にできました。何せワクワク(ちょいちょいヒヤヒヤ)させてくれるシーズンでした。

10月-とにかく第一歩

開幕前から降格最有力だの何だのメディアも含めてネガティブ意見をよく目にした中、正直開幕直後は大丈夫かいなと思いました。Bリーグや日本が初めての選手・コーチも複数。環境にもお互いにも、慣れる段階だったのかもしれません。
10月中旬の初アウェイ三河戦。ジェロード・ユトフ選手(以下、ユトフさん)の古巣凱旋です。しかしGame1でTJロール選手(以下、ロールさん)が試合中の接触で脳震盪となり、帯同できなくなりました。Game2ではさらに、開始早々シェック・ディアロ選手(以下、ディアロさん)もファウルトラブル。連敗も覚悟しましたが、この逆境を跳ね返し初の70点超え(汗)で勝利したんです。今から思えば、ピンチを乗り越える過程でチームメイトのベクトルが揃い始めたのでしょうか。

https://youtu.be/UCbCFOqooJk

次節ホームを連勝で飾り、気をよくして名古屋DD戦。選手層が厚く練度も高いチームとの点の取り合いに頑張ってついていきましたが、力負け。しかもディアロさんが退場+次試合出場停止に。
<選手の入れ替わり>
ロールさんはインジュアリーリストに入り、すぐさまチリジ・ネパウェ選手の加入が発表されました。

11月-バイウィークで進化

天皇杯予選、3週間のバイウィークを経てシーズン再開。
北海道戦は帯広アウェイでした。長時間移動の中道の駅でユトフさんが白菜ひと玉抱えてたり、選手たちの人となりが少しずつ垣間見えてきます。
そしてディアロさんが出られないGame1、ベンチポイント0+ほとんどの得点を4人か5人で稼いで勝利。よう勝った。

https://youtu.be/0TxTuR7VqsA

続くGame2、元気いっぱいディアロさん大暴れで連勝。マシュー・ライト選手(以下、マシューさん)アウェイ大好き(活躍)説が流れ始めたのもこの辺りでしょうか。

翌週のアウェイ宇都宮戦、水曜のホーム広島戦は連敗となりました。
<選手の入れ替わり>
11月下旬にネパウェ選手の退団が発表されました。

12月-連敗脱出も登る過程に

12月頭のホーム信州戦、Game1はクロージングでヒヤッとさせつつ勝利したものの、翌日にロスターひと桁のチームにある意味気迫負け。勝利数は7でストップ、惜しい試合もあったものの負けが続きます(この間に、最後の瞬間までシュートを狙ったユトフさんの行為が「投げつけ」と断じられ、けん責処分に。アメリカでチームメイトだった渡邊雄太選手までコメントする騒ぎになりました)。
順位も下がり、降格も脳裏にチラつき始めた年末。8日間で5試合という鬼日程の冒頭、同じく連敗中の富山とアウェイで対戦しました。Game1は覇気なく富山の連敗をストップ。しかしその後20時間ほどで見事に修正し、巨漢ジョシュア・スミス選手へのパスをこれでもかとユトフさんが奪いまくりGame2は苦しみつつも勝利!お互い連敗ストッパーに(苦笑)。

https://youtu.be/uryLELebECs

しかも対戦成績1勝1敗だけでなく、得失点差も上回りました。帰り道、京都ブースターさんとやれやれホッとしたとお話したのを思い出します。
そこで吹っ切れたのか、2日後の滋賀とのシーズン初戦に快勝。さらに中地区首位・川崎とのGame1、激闘を制します。京都が勝った瞬間静まりかえる敵地に、バスケットLIVE越しにも鳥肌たちました。https://youtu.be/au4Ea1hdbcs

Game2はミスで流れを手放し敗戦も、鬼日程を大きなケガなく乗り越え、年内10勝を挙げ年を越します。

<選手の入れ替わり>
12月上旬にノヴァー・ガドソン選手の加入、下旬には特別指定選手として益子拓己選手・淺野ケニー選手の加入が発表されました。

1月-宿題達成、また宿題

そして新年のホームゲーム、長年勝てなかった(14連敗)渋谷をGame2で撃破!

この後開催されたオールスターには、マシューさんが選出(本戦ではなく前日のアジア枠vsライジングスター戦)。京都から初めての「ゲームに参加する」選手となりました。マシューさんのウィンクやら家族とのひとこまやら、京都以外のファンにもその魅力がダダ漏れたようです。

水曜の京阪ダービー初戦は緊迫した展開を攻め切って勝利。古巣対戦に燃える、青木龍史選手(以下、るーじくん)の活躍も光りました。その勢いで天皇杯予選での借りを返したかった群馬戦では、終盤に自ら崩れた様子で残念ながら連敗という結果に。
そして今をときめく河村選手を擁するアウェイ横浜戦。長らくインジュアリーリストに入っていたロールさんの復帰戦です!ここでもどアウェイの中、会場を静まり返らせるユトフさんの3Pや主将・満田丈太郎選手(以下、キャプテンジョー)のディフェンス、久保田義章選手(以下、よしあきくん)の1on1、小西聖也選手(以下、コニタン)のやらかしたらやり返す劇場などで勝利。バスケットLIVEのインタビューはロールさんでした。河村選手が「実力的に自分たちが上なのに」的なコメントをしてましたね。翌日も最後の最後までもつれましたが、1点差で敗戦となりました。

<選手の入れ替わり>
1月末、横浜戦直前にノヴァー・ガドソン選手の退団が発表されました(本人からの申し出とのこと)。

2月-バイウィーク前に昨季超え!

2月は後半にバイウィークがあったので4試合のみ。アウェイ茨城戦とホーム大阪戦です。
茨城ではGame1でよしあきくんが相手選手の肘うちを目にくらって負傷(後に骨折が判明)。何とか勝ったものの翌日はガス欠もあったか敗戦しました。
大阪戦では、トルコ・シリア地震の募金活動をHCもGMも含めて実施。Game1は乗り切れずにもどかしい敗戦、Game2は一時14点ほど離されながらも大阪の神・ニュービル選手をわずか5得点に抑え勝利!絶対的エースPGのよしあきくんを欠く中、水野幹太選手(以下、かんちゃん)やコニタン、るーじくんらが奮起したのも大きかったように思います。
バイウィーク前に昨季の14勝を上回る15勝を達成。

<選手の入れ替わり>
月末にTJロール選手の退団とエペ・ウドゥ選手の加入が発表されました。
また、淺野ケニー選手が大学に戻ることに。

3月-地獄の強豪連戦を糧にできるか

バイウィーク明け早々、西地区4強の一角・名古屋DDに勝利。対戦成績を1勝1敗とします。コニタンのやらかしたらやり返す劇場など、幸先いいぞー!と思ったものの…ここからは西地区上位陣との対戦が続き、連日4000人超え(!)のお客様が詰めかけたホーム千葉戦Game1ではあと一歩まで追い詰めながら敗戦。キャプテンジョーはここで腰を負傷、その後4月中旬までロスター外になりました。

代わってスターターを務めた小澤智将選手(以下、オザさん)、るーじくんらがチャンスをつかみましたが、チームとしてはあと一歩・あと一本の惜敗も含め勝ち星をあげられませんでした。

4月-鬼日程でも勝ちを獲る!西地区首位から1勝

4月初めの広島アウェイは連敗。疲れも見えています。そのタイミングで京滋ダービーが巡ってきました。残留力を発揮し勢いのある滋賀に、連敗中の京都。ある意味その状況を体現するような試合展開だったかもしれません。クロージングもモタついて薄氷の一勝。でも、連敗は止めました。

その後、アウェイ琉球戦。どアウェイ「夢のアリーナ」で京都を応援して下さるブースターさんの声援や念組ブースターさんの念をうけ全力尽くしたものの、連敗。西地区上位の琉球に一矢報いることはかないませんでした。
沖縄から戻って間もなく、ホームでFE名古屋を迎えます。こちらも、ここで負ければ4戦全敗。チームも疲れは見せつつ気合い充分で臨みました。前半はよい形、後半に逆襲され今回もクロージングで大苦戦。残り10秒で同点3Pを決められます。しかしここから!残り4秒でユトフ・ザ・ゴッドがチームロゴあたりから放ったディープ3は見事リングを射抜き、劇的勝利。4戦全敗は阻止しました。

そしてすぐ土日ホームゲームは秋田戦。2020年2月の対戦以来、勝ててません。Game1では敗戦しましたが、見事に翌日バウンスバックを果たしました。よしあきくんに思い切りの良さが光る「らしいプレイ」が戻ってきたのもとても大きかった。
3日後には最後の水曜アウェイ、エディオンアリーナでの大阪戦。
こちらではニュービル選手に27得点を挙げられながら、出場した選手の多くが得点してオフェンシブな試合を制しました。ディアロさんのスラムダンクにチームメイトはもとより会場も実況さんも解説さんも大興奮。4月の水曜ゲーム3回とも、リーグのNo.1タフショットを京都ハンナリーズが飾ったんです!

その3日後、西地区首位の島根との2連戦。
3月の対戦では惜敗が続き、雪辱を期すハンナリーズ。1日目は要所で決めきれず敗戦しましたが、2日目はこれまたバウンスバック成功!ルーズボールやリバウンドに誰もが必死で飛び込み、ビュフォード選手に39得点を挙げられ最終Qで一時9点差をつけられるも、逆転勝利を飾りました。
このTHE GAME DAY動画の最後、チームメイトがお互い即席ニックネームをつけてるの微笑ましい。特にコニタンとCDさんのやりとり最高です。

首位撃破の勢いを駆り臨んだアウェイ名古屋DD戦。水曜ゲームもなく休養も一定取れたと思うのですが・・・どうしちゃったの、というくらい名古屋DDのディフェンスに苦しみ両日とも大敗。Game1後半でよしあきくんが味方との接触で右足首を負傷しGame2は松葉杖で現れました。相手もケガ人が多い中でこの結果は、最終盤に「さらに登る」ための大きな宿題をもたらしたのかもしれません。

運命の最終節・京滋ダービー

そして迎えた最終節・京滋ダービーは、滋賀の残留がかかりいつも以上に異様な雰囲気に。
Game1はオーバータイムまでもつれ1点差の敗戦。でも何か消化不良というか…これが集大成と言うのか??という感想。でも悔しそうな選手の顔に、明日への想いを感じました。
明けて日曜、最終戦。まさかのコニタンDNPで、PG2人を欠くことに。しかし今日は入りから気合い十分、第1Qから2桁点差に(第2Qでほとんど溶かしましたが)。後半も一進一退が続く中、第4Qでるーじくんの熱いプレイが実り始めます。
終わってみれば85-69の勝利!まさに有終の美を飾りました。最後のセレモニーでマシューさん・ユトフさんのお子様も登場、最高の雰囲気だったのではないでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=4QF5JSwOWig

改めて!
お疲れ様でした!!楽しいシーズンを本当に本当にありがとうございました!!!


(今後、選手編も3回に分けてアップします)