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私の京都偏愛:京都ハンナリーズ

Doirieです。
高校生まで大阪、その後関東に出て何やかんやで京都に流れつき、今に至ります。気がつけばこのまちにご縁頂き25年。そんな私が愛してやまぬ存在「京都ハンナリーズ」を紹介してみたいと思います。


京都ハンナリーズ???

はい、見出しのとおり「何?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
京都ハンナリーズは京都市をホームタウンとするプロバスケットボールチーム。日本のプロリーグ・Bリーグの一番上のカテゴリ(B1)に所属しています。

なお、京都は日本におけるバスケットボール発祥の地でもあるんですよ。

京都YMCAのところに記念碑があります

はんなりw 強くなさそう??

と思ったアナタ。はんなりの意味を知ればそうではないとお分かり頂けるかと思います。デジタル大辞泉によりますと、「上品で明るく、はなやかなさま」。語源には諸説あるようですが、はんなり=華ありと漢字に換えるとしっくりきます。
「華のある」選手やプレイ、スポーツにもあるんです。目を見張る華やかなゲームが、京都に暮らす人たちに愛されてほしい。バスケを京都の文化にしたい。そんな願いを込めて、このチームは始まったようです。そして、24年10月なかばに節目の記録も!

体育館が大変身

現在のホームアリーナは西京極のかたおかアリーナ(京都市体育館)。京都にお住まいの方であれば色んな機会で行ったことがあるのではないでしょうか。現在の上皇陛下・上皇后陛下ご成婚記念として1963年に竣工。もう60年以上の古い体育館です。

平日夜ゲームでもたくさんのお客様が

この古い体育館が、ハンナリーズのホームゲームになると雰囲気一変。ライティングや音響をはじめとする演出も華やかで、「ライブ会場みたい」と感じる方も。4000人入るとほぼ満員ですが、盛り上がると文字通り「揺れる」体感があります。

トップレベルのバスケがご近所で

西京極運動公園はアスリートの競技会からランニングやウォーキング、ちびっこの自転車練習まで老若男女がスポーツという共通点で集う場。そこで、国内トップレベルのバスケが年に30試合開催されています。京都の名門・洛南高校や東山高校出身の選手もリーグ全体にたくさん所属してますし、そこに注目するのも楽しみ方のひとつかも。
もちろん京都ハンナリーズにもいます。
東山高校:#15川嶋勇人選手、#77岡田侑大選手
洛南高校:#5小西聖也選手

ゲーム以外も楽しみ満載

試合観戦、実はそれだけちゃうんです。
京都ハンナリーズのチアリーダー「はんなりん」は、同性かつ50代の私から見てとっても素敵。華やかなだけじゃなく、おっそろしく劣勢の時もダンスに加えて思いっきり声を出し、会場を盛り上げてくれます。

23-24シーズンのはんなりん。お仕事と両立している方も

そして京都ハンナリーズが誇るマスコット、はんニャリン。心のふるさとはボストン・フィレンツェ・パリ(いずれも京都市の姉妹都市)といい、ちびっこからお年寄りまで惹きつけるイケ猫です(なお、乳幼児の場合は泣いちゃうことも)。

リーグのマスコット総選挙では約50のエントリーで7位に入りました!

はんなりんと共に華麗に舞い踊り、あちこち練り歩いてファンサービス。

オープニングのはんなりんパフォーマンスを
コートサイドで応援にゃ🐾

それも試合だけでなく、ショッピングモールやまちなか含め神出鬼没です。美化活動や安全啓発などなど、行政や警察とのオシゴトも多数。このイケネコ連れてきて怒るひとはそうそういないんちゃいますかね。

ラシード選手と嵐山のイベントに
西京極運動公園で美化活動中、ちびっことタッチ!

戦う熱、支える熱

バスケは通常1試合40分。同点なら決着つくまで延長し、引き分けはありません。そして、最後の数秒まで勝敗が分からない展開も普通にあります。勝ってチームメイトが機嫌よくわちゃわちゃしてるのを現地で観るほど幸せなことはないし、前後両隣の方とグータッチしたりするのも楽しい(もちろん、きっつい負けを観ることもあります)。
1試合平均4000人入る観客の楽しいひとときを支えるのは、社長をはじめとするスタッフさんたち。かつて半分以下しか入ってなかったのを2年でここまで大きくしました。
テキパキ段取りしながらいいプレイに思わずガッツポーズしてはったり、はんニャリンの毛並みを丁寧に整えてたり。
ゲームはもちろん、それ以外でも試行錯誤を重ねておられます。

はんなりんHARUKAさんの見守る中、インカムつけたスタッフさんがニャリンの毛並みを確認。
活気と共にあたたかみのある空間

京都のまちと「共に、登る。」

京都ハンナリーズ、行政やパートナー(スポンサー)と手を携え、色々地域活動もやってます。
小学校やお祭り行ったり、美化活動や安全啓発、ぷらす1000歩キャンペーンなどなど枚挙にいとまがありません。

もちろんバスケの普及にも力を入れています。
ユースチーム活動に加え、選手やコーチ陣が来てくれるクリニックやボール贈呈、大会のサポートも。
さらに、世間的に関心を集める中学生の部活についても、指導者を派遣し始めました。
バスケの試合だけじゃなく、意外と京都のいろんなところに絡んでるんです。
そしてそれは、京都のチームだからこそ。ヘッドコーチのロイ・ラナさんは、よく「私たちは京都のまちのために戦っている」と仰います。
ユニフォームには、京都市街の地図が重ねられてるんですよ。

京都市の地図が見えます
チームのデザインとしてもお馴染み(以下のリンクにある背景画像)

そして2024年12月19日、チームは2026-27シーズンからのリーグ最高峰カテゴリ、B.PREMIERライセンスを獲得。チームが核となって応援するひとや企業や行政等を仲間にしながら、3年前には不可能と思われた条件(1試合平均観客数4000人、売上12億円、アリーナ)を成し遂げたんです。

スポーツだって文化になる

千年を超える歴史を持ち、その中で暮らす人々が様々な文化を受け継ぎ育ててきたまち・京都。
そして、日本で最初にバスケットボールが伝えられたまち・京都。
京都のバスケの一角を担う京都ハンナリーズが紡ぐ歴史は、まだまだ緒に就いたばかり。でも、今のハンナリーズに魅せられ、共に登るひとたちは着実に増えていると思います。それもまた、文化の芽吹きなのではないでしょうか。
プロスポーツ不毛の地などと言われることさえある京都。そこで頑張るプロバスケットボールチーム・京都ハンナリーズにぜひご注目ください。
私の文字通り偏愛にお付き合い頂き、ありがとうございました。

試合終了後、対戦相手もチームメイトもお互いを労う。
大好きなシーンのひとつ


※本記事はこちらの企画に参加したく綴ったものです。