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【#AI活用】生成AIは"美味しい"カレーは作ってくれない

???「ドイさーん、chatGPTでプログラム作ってもらったんだけど動かなくて」

(´・ω・`)知らんがな

新年早々「しらんがなオブザイヤー2025」にノミネート、おめでとうございます。


実行環境ない状態でプログラムだけあっても動かないですよ。

で、それを僕が直して作るの?
地獄かな?
地獄で何が悪い
じゃないのよ。(これを言いたかっただけ



chatGPTなど生成AIはとても便利でとても頭がよくたくさんの知識を持っているので
こちらが分からないことも答えてくれる....
気がするんですが、

僕らの要求に正しく「応えて」もらうためには適切な指示(プロンプト)が必要です。

そして少なくとも、生成AIが出力したものが「良いもの」かどうかを要求者である僕らが判断できなければ、
生成AIは無駄に出力を繰り返すだけの哀れでかわいそうな獣の子になってしまいます。

今回のケースで言えば、
プログラミングが分からない人がプログラムを出力する行為は、
あまり好ましくない使い方だと思います。
それならノーコードツールを使うほうがいい。

そういう方はchatGPTは文章が読める(理解できる)というのが大前提に、思考の壁打ちをするのが一番お薦めです。

こちらの記事をつかっていろいろ身の回りの「考えるべき事柄」についてディスカッションしてみてください。

https://note.com/doindoindoin/n/nbaaf34ca2a42%0A


生成AIは言語モデルや画像や動画や音楽を生成するものなど多種多様な「出力」をしてくれます。
決してベンダーではないしメーカーでもありません。
生成AIが「良いもの」を提供してくれるとは限りません。
それはハルシネーションというAIの間違いという意味ではなく、
AIを活用する僕らのほうが単に「無知」だったり「レベルが低い」というだけ。

昨今の生成AIのハルシネーションはかなり軽減されてきています。
その代わり、AI活用が当たり前になればなるほど使う側の僕らがバカになっているようにも感じます。

洗濯機や炊飯ジャーを使う皆さんは、
洗濯のコツや米とぎのコツなんか気にしないでしょう?
たぶん機械に任せてしまっているはずです。
生成AIも同じ。
AIに思考もアイデアも品質もまかせっきりでは人はバカになるに決まっている。
そしてそれを盲目に信じることになります。


それが良いものだとAIが言えば
ジャイアンの歌声も
しずかちゃんのバイオリンも
みんな涙を流しながら聴き入ってしまう事でしょう。


「良いもの」とは何か。
良いものかどうかの判断するために「基準」があります。
それを製造業では「良品条件」と言ったりもします。

良品条件を知らないまま、決めないまま、把握しないまま、出力だけAIに任せたのであれば
それなりのものは出てくるでしょうけど、ただそれだけということになります。

逆に、AIそのものについては詳しくなる必要はありません。
学ぶメリットはありますが、
AIの作り方、開発の仕方などは必要があれば学べばいいです。


唐突ですが、あなたに課題です。

課題:妻においしい手作りカレーを食べてもらいたい

5W1Hで状況を整理します。

When:夕飯にしますか
Where:自宅で
Who:僕が、妻に
What:カレーを
Why:おいしく食べてもらいたい
How:手作りで

こんなものでしょう。

良品条件を考えます。
・まずは「カレー」であること
・手作りであること
・妻がおいしいと思ってくれること

妻の好みが分かっていること(ドメイン知識)
カレーが何かを知っていること
が大前提になりますよね。

僕であれば、まず「カレー」という料理の作り方から調べます。
スタンダードなレシピが知りたい。

けど、冒頭の???さんは「カレーを造れ!!」って指示をしてしまった。
どんな?とかどれくらいの辛さで?とかそういう要求は無く出力したから好みではないカレーのようなサンプルがでてきたのでしょう。
そりゃーカレーの食品サンプルであれば食べれない(動かない)わけです。

なのでchatGPTを活用するならレシピについてまず壁打ちをすると思います。
スタンダードなカレーのレシピを出させて、そこに妻の好みを足していく。
ポークなのかビーフなのかチキンなのか。
ライスなのかナンがいいのか。
トッピングは何がいいのか。
とりあえずでチーズをいれてみるとか。

このレシピが「設計書&手順書」になるわけです。
レシピが完成したら実際に作ってみます。

プログラムであればこの設計通りに作れたかどうかをchatGPTに検査させたらいいです。
カレーならご自身で味見しましょう。

できたら実食(実行)です。

いつも料理していない僕がいきなり100点取れるわけがありません。
もちろんプログラムもエラーがでるかもしれません。
妻から意見を聞いてフェードバックしましょう。
プログラムならログを仕込んで置けばPCの生声が聴けるかもしれませんね。
その状況を使って再度レシピの改善を行います。

次のプロンプトは、
『今回のレシピに基づいて作成したが、妻からは「辛さが足りない」(ワーニング)との意見を得た
レシピを改善したい』
ってな感じでしょうか。
次はバーモンドカレーをやめてS&Bの赤缶にしてみましょう。
なんて感じでトライ&エラーが回り出すわけです。

きっとどっかのタイミングで「おいしい」って言ってくれるはずです。


すこし例えが下手でしたが、

chatGPTは提案はしてくれるものの、こちらが良品条件を与えないと
「とりあえず」なものが出てきてしまいます。
それでもそれなりのものが出てきます。

それなりのものでいいかどうかも、「良品条件」が明確でなければ
それ”で”よいという風に流されてしまいます。
それ”が”よいと言えるように活用する側がデータと知見を持っていた方がいい。

AIは人が寄りかかるものではないです。
お参りして夢をお願いするようなものでもないはずです

振り回し方を学んだあなたが掴む高出力な武器であるはずです。
あなたの専門領域で上手く活用してみてください。


AIにしらんがなって言われないようにしてくださいね。

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ドイのnote
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