会社がつらい

会社がつらい。毎日朝7時半に起きて8時半に家をでる。大体1時間くらい電車に乗って、会社の最寄り駅で降りる。同期と駅から合流して、途中のスタバに寄ったりコンビニに寄ったりして会社に向かう。会社に着いて自分のロッカーからPCを出す。もう出勤してる人たちに挨拶しながら自席につく。始業は10時。一時間くらい作業してると上司兼メンターがやってきて一緒に作業する。周りの席の人たちとも談笑しながら作業をしていると13時。昼休み。コンビニでサラダとおにぎりを買って休憩室に向かう。同期がいればいっしょに食べるし、いなければ携帯を眺めながら一人で食べる。そんな日常を、なんとなくこなしている。

だけど昼食後、そのルーティーンに淀みが生じる。私の今いる部署は個人情報を扱っている。そのため、上司兼メンターと二人で鍵のかかった個室に閉じこもらなければいけない。上司はいい人だ。サブカルチャーに詳しくて、小劇場演劇の話も通じる。二回り以上離れているであろう私にも敬語で話してくる。だけど、二人で密室にいるとどうしても空気が淀み、煮凝りのようになってくる。加えて閉所恐怖症も相まってあの空間が本当に耐えられない。密室だけでなく上司のことも苦手になる悪循環が続いている。

一度部屋の中で過呼吸で倒れた。昔から鬱で精神科に通っていること、聴覚過敏で耳栓が無いとまともにフロアで仕事ができないこと、狭い空間が苦手なこと、腕が傷だらけなこと。全部バレた、話さざるを得なかった。クビにはならなかった。なったほうがましだったかもしれない。今でも私はあの空間で生き地獄のような日々を過ごしている。表向きはなにも問題がないような涼しい顔をしながら。帰り道は会社を辞めるか人生を辞めるか常に葛藤している。家に帰ったら食事もシャワーもそこそこに、死にたいと呟きながら精神薬を何錠も飲む。そして明日が来ないことを願いながら眠る。それでも明日はやってきて、またいつものように顔に笑顔を張り付けたまま脳内は希死で埋め尽くされた日常を送る。

会社がつらい。

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