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大久保 元永【仏弟子ひと言】

25年以上におよぶ経営コンサルタントとしての知見と在家の仏弟子としても活動する「大久保元永の眼」で感じたことを綴っていきます。
経営者のこころのゆとりの一隅を照らすお役に立てれば幸いです。



北野天満宮にて

試練という名の「幸せの種」

人は一生のうちに沢山の試練の種を貰います。
種は蒔くことで幸せの芽が出ます。すぐに芽がでる種もあれば、年単位でないと出ない芽もあります。
しかし、絶対に出ない芽はないということは言い切れます。
なぜなら、芽のでない種は与えられないからです。

芽の出し方を知る

しかし、蒔くだけでは芽は出ません。
いろいろな「コツ」=肥料が必要です。
「コツ」とは社会での経験です。
経験は自身の知見や胆力を広げる無限の可能性を秘めており、
何よりも試練という名の「種の芽の出し方」がわかってきます。
容易につかめる「コツ」もあればつかめないものもあります。


実るまでやる

芽を出すコツを得られても、それが実を結ぶまで肥料を与え続けてこそ価値があります。途中で諦めてしまってはせっかく得た「コツ」も失ってしまうかもしれません。実らせてこそのコツであり「試練の習得」に繋がります。
その為には、たとえ半ば諦めかけるような大きな困難であっても、
諦めない「覚悟」と「信念」が必要です。
この覚悟と信念については別途、機会を設けたいと思いますが、簡単に述べると「いい加減な気持ち」ではダメということのみお伝えしておきたいと思います。
やはり、ひとたび芽を出すことに成功したのであれば、それが実り、刈り取る、ここまでやってこそコツを掴んだ意味や価値、試練を乗り越えたという充実感や幸福感に包まれるのだと思います。

辛抱することを知る

実を刈り取るまでには、種を蒔いてからかなりの時間を要する場合も少なくありません。
その間、じっくりと腰を落ち着け、出てくる芽と向き合うことが必要です。
焦らずに自身のペースで、しかし確実に刈り取るまで向き合う。
そうやって社会という大きな海原、荒波を乗り越えているうちに、思いがけない大きなチャンスにも恵まれます。
それには「辛抱」を知ることが肝要です。

ぜひ、試練を乗り越えたのちの、大きな幸せを堪能してください。
きっと、素晴らしい人生になると思います。


まとめ

茶道教室にて

今回は、社会の「試練」を「芽」に置き換えてお話ししました。
現代はデジタル技術の目覚ましい普及と発展でいとも簡単に何事も手に入るが如き社会です。その社会の裏返しとして、「根気よく取り組む」、「辛抱強く取り組む」などの「精神力を鍛錬する」機会の多くを失っているように窺えます。
精神力の鍛錬は、勤勉の努力にも繋がり、多くの幸せの根源でもあります。
今の社会の全てを否定するつもりはありませんが、先人の教えを活かした社会環境を現代の素晴らしい技術で補い、保っていきたいと願います。


合掌


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