どぐりん

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自己決定、自己責任、そしてちむどんどん

 朝ドラ『ちむどんどん』が終了した。  反省会タグがメディアで取り上げられるなど、本編の内容以外の部分で話題となることが多い作品だったが、私はこの作品が好きだった。  画面に描かれる沖縄の自然の美しさ、脚本に命を吹き込む俳優陣の熱のこもった演技。それぞれの魅力を一つずつあげていけばキリがない。そして時間は有限だ。なので私はここで、この物語の構造について語ろうと思う。  この作品『ちむどんどん』は、明確な意図のもとに組まれた骨格をもち、それにそって肉付けをほどこされた作品だった

    • 希望なき社会のゲリラ戦士、その名は鈴愛

      『当時のインドに経済力があったら、ガンジーも非暴力主義は唱えなかったと思うんだよなあ』  高校時代の部活顧問の言葉である。 『半分、青い』ドラマの序盤、ヒロイン鈴愛の師匠である秋風羽織が、自分の思い違いで不当解雇したことを詫びに彼女の実家を訪れた時、なぜか何十年も前に聞いたこの言葉がよみがえった。  申し訳なかったと頭を下げる秋風に対し、鈴愛はカメラ付きフィルムにその姿を納めるという所業におよぶ。このシーンはネット上で喧々囂々の議論を巻き起こした…と言うか、かなり感情的な批

      • 『小さな救い』のリアリティ

           NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』が終わった。  放送前から『朝ドラの枠を破る』宣言があり、ドラマの内容や登場人物も、脚本家の先生の言動も、とにかく評価が真っ二つに分かれた『問題作』。  私にとっては大好きなそして大切な作品なので、完結したらある程度まとまった形で感想をのこしておきたいとは放映時から思っていたけれど、今回書くのは正確には感想とは呼べないものになる。  自分がなぜこれほどこの作品に心揺さぶられ、惹かれたか。そして、これまで朝ドラを見なかった十代二十代

        • 半青感想まとめたくてnoteに登録してみました。140字では書ききれないことつづっていく予定です。こちらテスト投稿。