なぜ「オスワリ」と言っても、すぐにお座りをしないのか?
犬を飼えば、多くの飼い主さんが教える「オスワリ」の指示。
どうですか?あなたの愛犬は「オスワリ」と言ったら、パッとすぐ座りますか?
もし「何度も言わないとやらない」、もしくは「何度言ってもやらない」としたらそれはなぜだと思いますか?
「愛犬が自分をバカにしているから」「愛犬がバカだから」と思うかもしれませんが、そうではありません。
理由は2つある
「オスワリ」という指示を出してもすぐに座らないのには、2つの理由があります。
それは・・・
①そもそも指示の意味を理解できていない
私の経験上、9割近くがこの理由です。
つまり「オスワリ」と言う言葉(コマンド)が「座る姿勢を指す言葉である」と理解できていないため、すぐに座らないのです。
座るなんて犬にしてみれば簡単な動作なので、理解していればすぐ座るはずなんです。
もし指示をかけてもパッと座らないとしたら
「私をバカにして!」「このコはバカね~」と思わずに
「あ、コマンドをまだ理解していないんだな」と思ってください。
そして初心にかえって、オスワリの練習をもう一度行ってください。
②指示に従うモチベーションがない
2つ目の理由としては、「オスワリ」という言葉の意味を理解していたとしても、「座っても別に良いことないよね~」と犬が感じているため、素直に座らないのです。
これは人間でも同じですが、何か指示を出されてもそれに従うモチベーションがなければ、素直には従いません。
例えば、小学生のお子さんに
「宿題をやりなさい!!」とただ怒鳴っても、やる気がなければのらりくらり言い訳をして、すぐには宿題に取り組みません。
でももし「宿題を終わらせたら、おやつにケーキを食べよう♪」と言ったら、さくっと宿題を終わらせるでしょう。(笑)
「ケーキが食べられる」ということが宿題を終わらせるモチベーションになるわけです。
愛犬にも何かモチベーションを与えなければ、やる気になってはくれません。
一番簡単なのはフードを使って、「座ったら一粒あげる」ということをすると食いしん坊な犬なら喜んでやります。
食いしん坊でなければ、「指示通りオスワリをしたらボールを投げてあげる」「指示通りオスワリをしたら抱っこをしてあげる」など、犬が好む行為をしてあげると良いです。
指示を聞かないのは、リーダーシップの問題ではない
「オスワリ」の指示に限らず、犬が言うことを聞かないと「自分のリーダーシップが足りない」「犬の方が自分より上だと思っている」と思うかもしれませんが、そのようなことは関係ありません。
そのように考えて愛犬に対してより強く、より厳しい態度を取ってしまうと、犬との信頼関係が崩れる可能性が高くなるので、気をつけなければいけません。
現在、リーダーシップの考え方の基になるパックリーダー論が間違っていたことが分かっています。
なので、リーダーシップや服従訓練にこだわる必要は全くありません。
ちなみにこのような考え方でしつけ、訓練をしても人も犬も楽しくありません(^_^;)
そのようなしつけ方をしなくても、良い家庭犬に育てることができますから!
ポイントは「(犬の)理解」と「モチベーション」
最初にも書きましたが、指示を聞かないのは単に理解とモチベーションが足りないだけです。
家庭犬に教えるトレーニングは、警察犬や盲導犬、聴導犬などの使役犬のトレーニングに比べて、「オスワリ」「フセ」「マテ」「オイデ」「ハウス」「ちょうだい」「ワン・ツー(排泄のコマンド)」などシンプルなものが多いです。
と教えて
と覚えされば良いのです。
※これから「オスワリ」や「フセ」など、犬が分かるように教えるやり方について動画を制作しようと思っていますが、現在はまだありません。YouTube等で上記のコマンドの教え方の動画があると思うので、そちらを参考にしてくださいm(_ _)m スイマセン!!
まとめ
【犬が理解できるように教えて、積極的に行動をするようにモチベーションを与える】
もし「オスワリ」などの指示をかけたとき、犬がすぐその行動をしなかったら怒ったりせず、
「指示が理解できていないのかな?」
「モチベーショを与えていなかったからかな?」
と確認するようにしてみましょう。
理解とモチベーション(ご褒美)を与えることをしっかり行えば、基本的な指示は必ず一回でできるようになります!
【お知らせ】
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