長島に移住した理由(後編)〜島生活1ヶ月経過〜
OgusuYujiです。
前編では社会人になる前のことについて書かせてもらいました。
今回は楽天に入社したところから続けたいと思います。
追い追い触れますが、結果から言うと、僕は楽天に居続けすぎたことを後悔しています。
楽天では「IT×ローカル」に最も近しく、10年前の一番大きなサービスであった楽天市場に配属希望を出していたのですが、なんと一番最初は人事の研修を行う部署に配属になりました。
コーポレート部門が花形とか言われることもありましたが、当時の新卒はまず入社後に研修部づけでトレーニングを受けていたので、僕は素行が悪く居残りをさせられていただけだと認識しています。
ただ、会社のことを寸分も理解していないのに他人に研修をするなんて自分にとってはおこがまし過ぎて、3ヶ月で異動させてもらうことになりましたが。
そして僕は新たに「楽天ブックス」「楽天kobo」という本、電子書籍、DVD、CDなどのエンタメコンテンツを扱うECショップのグループに携わりました。
Amazonやタワレコやビレヴァンといった競合ひしめく世界で、楽天ブックスで購入してもらうためのプロモーションを実施したり、在庫管理したり、HTMLで販売ページを装飾したりと割りかし色々やらせてもらっていました。
もともとの入社理由とは大きくかけ離れた部署にいましたが、マンガ、映画、音楽といったエンタメコンテンツは浅く広くかじっていたので、やり甲斐を感じて働けていたと思います。
最終的に9年弱もの期間、在籍していました。
その後、楽天にいたときの取引先でもあった幻冬舎に転職しました。
電子書籍の販売プロモーションを考えたり、企業のPRタイアップを営業したり、NewsPicksとの協同コミュニティの運営を手伝ったり、WEBサイトのディレクションをしたり、自社メディアの記事を書いたりと、こちらでも短期間のなかで色々任せていただきました。
中でも、劇的に自分の価値観をアップデートしてくれた経験が「NewsPicksアカデミア」というコミュニティ運営です。
両社にとって非常に重要なプロジェクトであったため、超優秀な面々がその場には集結していました。僕自身は一部の手伝いしかしていなかったというより、それしか出来ないほどに能力の低さや今までのインプットの少なさを痛感しました。
理解力、問題意識、行動力、創造力、実行力、忍耐力、表現力、そして徹底力。
ビジネスマンに必要なパラメータの一部が突出したスペシャリストたちが、理想の未来を描き、ひとつのベクトルに向かって進むときにはこんなにも推進力があるのかと目の前で起こるスピードの圧倒的な速さに、自分の不出来を呪いました。
攻殻機動隊の荒巻大輔の名言である「我々の間には、チームプレーなどという都合のよい言い訳は存在せん。有るとすればスタンドプレーから生じる、チームワークだけだ。」というセリフそのままのチームワークがそこにはありました。(攻殻機動隊はニワカです笑)
楽天の時代から色々と担当させてもらいましたが、よく言えば自分はオール3の可も不可もない人間。自分がいなくなっても簡単に穴埋めできるワンオブゼムでしかないとよく理解できました。
「付け焼き刃の能力でどうこうできる次元ではない」
「ただ傍観しているわけにもいかない」
「自分の今までのスキルをさらに掛け算できる環境に移りたい」
と、いつしか環境の変化を求める自分がそこにはありました。
楽天には約9年間もいたのに、幻冬舎に入社してたった半年のタイミングでです。
もっと早くに楽天を辞めて新しく挑戦できる場所に移っていれば良かったと物凄く後悔しました。
それからは、自分がこれからの未来をどうやって生きていくのか本や記事を読んで教えを請い、なぜ自分が社会人になったのか思いの源泉へと遡り、自分のなかの当たり前を飛び越えていこうと、無い頭を使って考えました。
そして旧知の友人も働いている長島に一度で惚れ込み、長島で働き始めることを決意しました。結果、幻冬舎を11ヶ月で退職しました。
過去のコンテンツビジネスに携わった経験が少しでも活用でき、学生の時に自分を成長させた「人と社会に貢献できる環境」を見つけられたからです。
今後の一番大きな目的は、長島を舞台にした映画「夕日のあと(仮)」をプロデュースしていくことです。運営のために資金繰りしたり、広報のためにPR活動をおこなっていきます。それのみに限らず自分をアップデートさせ、新しいチャレンジをしていきたいと思っています。
まだまだ若輩者ですが、足を止めずに前進していきます。
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