【字幕投稿報告】Kurzgesagt:We Need to Rethink Exercise (Updated Version)

Kurzgesagtの「運動の効果を見つめなおした方がいいよ(改訂版)」という動画について、字幕を投稿した。め、めんどうくさかった。

経緯

Kurzgesagtは「運動の神話」をテーマとした動画を7/16に投稿した。けっこう驚きの内容で、興味深く感じながら字幕を作ったものの、「ここはいいすぎじゃね?」と思うような部分もあった。

案の定、この動画への批判が数多くあがり、Kurzgesagtは過度な単純化をしてしまったことを認めた。そのうえで、動画の作り直しが宣言された。

そして、修正版が9/12に投稿されたわけだ。

字幕のつけなおし作業

さて、改訂版の字幕をどうやって作るか。まずはどこがどう変わったのかを把握するところからだ。幸い、Redditに差分を投稿してくれた人がいたので、差分の把握は簡単だった。(なお、今気づいたのだが、ソースドキュメントで公式に差分が示されていた。とても誠実だと思う)

差分を把握できたら、次に字幕づくりだ。残念ながら、前回の字幕をちょっと編集して…というわけにはいかない。字幕のファイルはタイムスタンプ情報があってナンボなわけで、字幕の区切りはほとんど作り直しとなる。けっこう苦痛な作業なのだが、歯を食いしばって区切り直した。

さて、字幕の区切りごとに、翻訳したテキストを書きこんでいく。前回の翻訳をそのまま充てられる部分については、死んだ目でコピペを繰り返していく。め、めんどくせえ…

さて、テキストに変化があった箇所や、新規に追加された箇所だ。ここで緊張がはしる。何しろ、わざわざ改訂された箇所である。そこのニュアンスは明確に反映しなくてはならない

もちろん、普段から勝手な意訳は慎んでいるつもりだ。しかし、秒間の文字数や読みやすさを考え、多少の意訳はやむをえない。だが、今回はそれも最大限に神経を使って、文意を極力残しつつ、1秒あたり6文字以内の字幕に収めていく。

こんな流れだった。いや、マジで勘弁してください。

新しい知見はほぼ増えてないので、翻訳をしながらの知的興奮というのも全くない。でも煩雑さは相変わらずで、神経を使う部分も多い。

今回はかなり精神的に疲れた。Kurzgesagtは科学的誠実さや、コミュニケーション上の単純化について色々と反省しているだろう。

だが、その1%でもいいから、振り回された字幕班に申し訳なさを感じてほしい。いや、ボランティアワークなのだが…