KurzgesagtのShort動画紹介①『宇宙まで届くハシゴの話』
先に動画の紹介を行ってしまい、次に何をしたいのかの説明を付す。
仮タイトル:宇宙まで届くハシゴの話(宇宙エレベーター)
0:00~0:35
大気圏を超え、宇宙まで届くハシゴがあるとしよう。このハシゴに登り、手を離したらどうなるだろう?宇宙飛行士のようにハシゴの真横に浮くだろうか?それとも落下して死んでしまうのか?
実際のところ、ハシゴを置く場所次第だ。タイヤを思い浮かべて欲しい。どの箇所も一回転にかかる時間は同じだが、外側ほど大きな円を描かなくてはならない。
0:35~1:08
地球も同じだ。赤道の円周は40,000kmで、赤道上に立っている人は1時間に1,600km以上移動していることになる! これは音速よりも速いのだが、そこにいる人は誰も気づかない。空気も地面も建物も同じ速度で動いているからだ。
1:08~1:28
赤道にハシゴを置いて登り始めると、より軽快に登ることができる。高く登るほどスピードがあがり、最終的には人工衛星のような速さで地球を回ることになる。
1:28~1:43
ここで手を放せばハシゴの横に浮かぶ。あるいはハシゴから飛び立って自分自身が軌道に乗ることもできる。だがこの地点よりも高くで手を離すと、軌道にとどまるにはスピードが速すぎて、宇宙空間に放り出され、二度と戻ってこられなくなる。
1:43~2:04
これが宇宙エレベーターの原理だ。いつの日か、地表と宇宙の間で、人や貨物を輸送するのに使うかもしれない。
こんな未来を想像してみて欲しい。何万キロも上空に伸びる巨大な塔がある。そこには太陽系探査のために人類を送り出すポートがあり、その航海からの帰還もそこで受け止めるのだ。
2:04~2:30
しかし、それも答えの半分でしかない。北極にいたとしたら、それはタイヤの中心にいるようなもので、地球の自転によって自分が動くことはまったくない。ハシゴを登っても何も変わらず、手を離したならあなたは地表へとまっすぐに急降下し始め、地表に突入するときに燃え尽きるだろう。
ハシゴを買ったのがどこであれ、絶対に壊れない魔法の宇宙服の購入も合わせて検討して欲しい。
解説:何を試みたのか
Kurzgesagtは2021年にTiktokアカウントを作っており、現時点で305件のショート動画が投稿されている。その内容には、本家の動画の切り抜き、ミームだけでなく、限定のオリジナルコンテンツも含まれている。
さらに、2023年の5月18日から9月21日にかけて、KurzgesagtはYouTube Shortsにもコンテンツを投稿していた。しばらく投稿は止まっていたが、12月28日にも投稿があり、再開するのかもしれない。
Kurzgesagtのショート動画についての自分の考えは過去にも書いている。
要するに、ショート動画というジャンル自体は脳みそを溶かしにかかっていてロクでもないという点はあるにせよ、コンテンツ自体はいいものではないかということだ。
とはいえ、Kurzgesagtのショート動画を楽しんでいる日本人はごく少ないのではないだろうか。そもそも英語だし、tiktokアカウントを持っていないユーザーも多いはずだ。自分もTiktokはまったくチェックしていない。
本家チャンネルとは違って日本語字幕を投稿できるような環境もないのだが、せめてショート動画限定の科学コンテンツについては、noteで紹介をできたら面白いんじゃないかと思っている。
一番わかりやすいのはGIGAZINEみたいにスクショを大量に貼り付けて訳を添えていくスタイルなのだが、あれは明確に著作権違反だと思うし、映像を観ずに済ます人がけっこう出てきてしまいそうだ。
シンプルに動画を引用したうえで、その下にベタ打ちで内容説明を添えてみて、意味がありそうかを試してみたい。それがこの記事でやってみたかったことだ。
少し迷ったが、short動画はYouTubeではなくTiktokから引用することにした。今のところ、Tiktokに掲載済みのものをYouTubeにも載せているという形で、Tiktokの方がメインだと考えられるからだ。
また、Tiktokでは動画にタイトルをつけず、コメントを添える事になっているらしい。それもわかりづらいので、冒頭に仮のタイトルを添える事にした。
今回ぐらいの訳をつけるだけなら趣味の範囲で出来そうだが、そもそもベタ打ちの訳を別途でみても全然楽しくないという人も多いかもしれない。まあやるだけやってみて、反響がなければ飽きた時点でやめてしまおう。