犬はジェンダー差別をするのか
オクラホマでトランスジェンダーの高校生がいじめによる口論、暴行の翌日に亡くなるという痛ましい事件が発生しました。
世界では多くのジェンダー的マイノリティであるがためにヘイトクライムの対象になる事件が、21世紀の今も尚、起こり続けています。
なぜ人間は自分と違うというだけで、人を判断し、差別するのでしょうか。では、犬は性別で人を差別するのでしょうか。
犬療法プログラムが人の社会的および情緒的な健康を向上させることを示す研究がいくつかありますが、多くの場合、参加者の多くが女性であることが問題視されていました。
UBCオカナガン校教育学部の准教授であり、K9s(BARK)を通じて学術的な定着を構築する責任者であるジョン・タイラー・ビンフェット博士率いるチームによって、女性、男性、ジェンダー多様な参加者を対象に療法セッションの効果を調査しました。
この研究の結果、犬はジェンダー差別をしないことが明らかになりました。
性別にかかわらず、参加者のメンタルが著しく向上し、ストレスや孤独感が減少しました。
犬は参加者が男性、女性、またはその他のジェンダーであるかどうかを気にせず、同じようなポジティブな影響を提供したのです。もちろん犬が好きな私たちには、当たり前の結果ですが、学術的に犬が人間の性別やジェンダーに関係なく、人々に愛情とサポートを提供する能力を持っていることがわかったのです。
この研究結果から、人間は犬から学ぶことがあります。
犬は他者を差別することなく、人々を受け入れ、支えることができます。
このような非差別的な態度は、人間社会において、とても重要です。
人々は、犬のように他者を尊重し、個々の違いを受け入れることができるようになる必要があります。
人間のなかには動物を軽視し、見下す人もいます。
でも、では、なぜ自分たちより劣っていると思う犬ができることが、人間にはできないのでしょうか。
犬の目を通して社会を見ると、あまりにも不可思議な事、理にかなっていないことが多すぎると思います。人間が持つ"嫌悪" "憎悪"など、本当にそれが必要なものなのか、そのようなものを持った人生と、それを持たない犬生、どちらが幸せだと思いますか?
私達は犬から学ぶことが沢山あります。