「パラサイト」についての超限定的な考察(ネタバレ有)

前置き

タイトルにもある通りネタバレしかありません。
記事内では一切配慮しないのでそこのとこよろしくお願いします。
自分用の走り書きメモみたいな考察です。
本記事はパラサイト上映期間中に書いたものです。

本題

先週今話題の韓国映画、「パラサイト」を見てきました。
普段ああいう不穏な空気感のある映画は、見終わったら気分が沈むことが大半なので避けるのですが、人に誘われたのもあり視聴してきました。
面白かった、て感想でいいのかはわからないですが、少なくともつまらなくはないですし、よくできた作品だったのではないでしょうか。

さて本題ですが、私がパラサイト視聴後つらつらと色々考えて浮かんできたのは、「なぜキム一家のなかで死んだのはキジョン(長女)だけだったのか」ということ。
いやまあ、致命傷だったのがキジョンだけだったからと言ってしまえばそうなんですが、まあそこになんとなく考えて理由付けをしてみました。

結論から言うと、「キジョンはキム一家及び地下夫婦を含めた中で唯一上流階級側にいける存在であった、ないし上流階級に混じっても違和感がなかったため」です。
作中でキジョン以外で殺されたのはパク社長のみ(ムングァンは事故死ということで….)ですが、彼はITで成功した人物であり、キジョンはそれに類する才覚を持ち合わせていました。

・長男ギウの書類を偽造したのはキジョン(Webクリエイターの才能)

また、恐らくあの一家で一番Webに強いのはキジョンであったと思います。

・冒頭、一家にとっての生命線であるWi-Fiが使えなくなった時に、使えないと言い出したのはギウだがパスワードについて言及したのはキジョン
・唯一自身の身分を偽装する際にもネットを駆使して情報を集めていた(絵画療法)

更に中盤、一家でリビングを乗っとりくつろいでいるシーンにおいてキジョンのみ「この家に馴染んでいる、場違いではない」と言及もされています。
終盤のパーティーの最中、ギウはダへに対して「自分はこの場に馴染んでいるか?」と聞いており、自身が場違いであると認識していますし、父ギテク揃って服装が貧相ですが、キジョンは出来る限り場に合った服装をチョイスしていました。

キジョンとパク社長にはWeb、ITという現代における必須かつ成り上がりに強い武器がありました。しかし、他の家族は経験による技能しかありません(ギテクの職歴による経験等)。故にキジョンであればネットで調べる等して乗り越えられる事でも、彼らは経験外の事であった場合対処はできないでしょう。(そのため計画は破綻した? キジョンが主体で計画を立てていればもっと違う結末があったかも)

地下の男がキジョンを殺したのは自身にとっての最愛の妻を殺された報復=最愛の子供たちを殺すことがメインなのでしょうけど、もしかしたら彼はキジョンから自分と違う、ともすればリスペクトしているパク社長に近しい「臭い」を感じ取ったからなのでは……?

というようなことが私が考えたことです。
更に端的に言うと作中で死んだのは上流側の人間だけとも言えるのではないかと。ムングァンも長年勤めてたあたり実体はどうあれ十分上流階級側の人間になってたと思いますし。



そんなわけで以上です。
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2021/1/8追記
気分沈むので金曜ロードショーは流し見だったんですが、半地下一家が寄生した直後、ダソンがキム夫妻を「同じ臭い」と言いキジョンは「似ている臭い」と表現したのはキジョンがやはり半地下組から脱却しつつある示唆じゃね?という知り合いの言に納得したり。
あとキム一家が揃って家を乗っ取っていた際、キジョンのみ風呂に入ってる描写があったのはやはりそういう「意識」が発露していた結果なのかなー?
なんて思いました。
以上追記終わり。

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