母は祖母のものを奪うな&20241115の日記
次々見つけてくる
母が不安ごとを次々と見つけてきます。
不安探し選手権があれば、全国でもかなり上位を狙えるのではないかと思います。
目下の不安は「今これだけ厚着しているのに、冬が来たら何を着たらいいかわからない」です。
寒ければ寒いだけ重ね着したらいいじゃん!とこちらは思うのですが、本人は周りと比べて自分が厚着しすぎじゃないかも気にしていて……。
暑さ寒さの感覚も人それぞれだから自分が寒ければ着たいだけ着とけばいいのに「みんなこんなに厚着してない」と言います。
今回も「今からこんだけ厚着しといて、冬何着よう」と不安の披露会が始まりました。
「本物のダウンはあったかいけど、お母さん持ってるの偽物のダウンやし」と。
私は昨シーズン母が本物のダウンを買ったのを覚えていたので、それを着ればいいじゃんと言いました。
そしたら、あれは袖の丈が短くて使えないだの、フードが外せないだの不満がぼろぼろ。
じゃあなぜ買ったし?とは思ったものの口にはしませんでした。
が、本人曰く「乗せられた」とか「浮かれてた」とか。
別に着られない服じゃないんです。
ただ本人が不満があるだけで。
私は袖が短いのはアームウォーマーでカバーしたらいいし、フードは取り外す必要がある場面がないと言いました。
ちなみに一緒に聞いていた祖母も同意見です。
そしたら今度はアームウォーマーがないだのなんだの。
買うなりなんなりしたらいいと言うと、ネットで買ったら失敗するかも。
祖母がそれを聞いてわざわざ祖母の使うアームウォーマーを出してきて貸すと言ってくれました。
母は「こんな良いのどこで買うん?」と言いながら借りることにしたようです。
人のものは安心
ここのところ、こんなことばかりです。
母があれがないこれがないと言い、私が買おうと言ったら、ネットの買い物は失敗したら怖いと言い、祖母が自分の持ち物の中から母の納得いくものを見つけて貸す。
レッグウォーマーもアームウォーマーも、膝掛けも。
夏は夏用の手袋や日除けのストール。
服なんかは季節問わずしょっちゅうです。
祖母も今の家に50年以上住んでいますから、大抵のものは家の中から見つかります。
ただ私は母が、祖母がまだ現役で使っているものまで奪う行為が許せないのです。
今回も「このウォーマーあったかいからこれしとき。私は毎年これしてて温いよ」と貸してくれました。
それに対して私は祖母の分はどうするの?と思うのですが母はそんなことは思わないようです。
レッグウォーマーも祖母が使っているものを母が使っています。
しまいには下着(パッチ)すら「ボロでも良ければ」と祖母は母に貸そうとしています。
私は何度も必要なら買おうと言いました。
父も非常時なので必要なものは買うように言っています。
それでも母は新しいものを買うのを怖がり、祖母から何か借りては「おばあちゃんが次々持ってくるから置き場所がない」と逆ギレし私に当たり散らすのです。
古いものは実績がある?
介護が必要になる前から、新しい服を買っても母はそれを着ませんでした。
新しい服を買ってもそれを丁寧にしまいこみ、着ていくのも恥ずかしいような着古した服を着ます。
「お出かけ用だから」「汚れたら困るから」
この辺の理由は聞いていてまだ理解できなくもないのですが、
「まだ着たことないから」
というのが全く理解できませんでした。
試着しててもしてなくても、等しく「着たことないから着ない」という理由が、母の中では成立するようです。
そういう理由で一度も着なかった洋服が家には山のようにあります。
そしてそれらを「着ないんだったら(場所とるしゴミ屋敷になるから)捨てよう」と言うと「まだ一回も着てないから」と捨てるのを渋ります。
じゃあ着ろよ!
母は緩やかに悪い方に流れる現状維持が得意です。
改善や挑戦といったこととは無縁の人間です。
歳をとると冒険しなくなると言いますが、それにしても何にもしない。
もちろん歳を取ればとるほど現状維持すら難しくなるのはわかります。
老い衰えていく訳ですから、現状維持でも立派だとは思います。
しかし、明らかに以前より状況が悪くなっているのに、なんの手も打たないようなことはしたくありません。
私はせめて歳をとっても改善だけは諦めない人間になりたいなと思います。