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私の被害妄想「私のせい」(統合失調症当事者が語る)

こんにちは、おーずもなかです。
今回は私の統合失調症による被害妄想の一部について、なんとなく思ったことを書き連ねていこうかと思います。


私の被害妄想「私のせい」

私には何か悪いことが起きた(と感じた)時に「みんなが私のせいだと思っている」と思い込む被害妄想があります。

大抵自分のせいだと思う出来事は、ごくごくありふれた日常の中の身近に起こった出来事です。
たまにとんでもなく遠い出来事やスケールの大きな出来事まで自分のせいだと思うことがあります。

具体的な例が今思いつかないのが申し訳ないのですが、他の人からしたら「そんな理由で自分のせいだと思うの?」と思うようなことばかりです。
理由の理論が飛躍していて、周囲からはなぜ自分が悪いと思っているのか理解されないケースです。

そもそも悪いことなんて何も起こってないのに、何かが私のせいにされたと思い込むこともあります。
この時は、周囲が宥めようにも何も起こっていないので説明のしようがなくて、ただただ困り果てて私が落ち着くのを待つだけという時があります。

自分でもなんて厄介な考えだと思います。

被害妄想時の口癖の変化

私の被害妄想時の口癖は自覚している範囲で1回変わっています。

昔は何か悪いことが起きた(と感じた)ら「私のせいじゃない、私のせいじゃない」と何度も唱えていました。
今は何か悪いことが起きた(と感じた)ら「私のせい?私のせい?」と家族(と言っても主に母ですが)に確認します。

金切り声の念仏も、しつこい確認も、家族からしたら堪ったものじゃないとは思いますが、どうしてもパニックを起こすとやってしまう行動です。

そしてこの念仏や確認には、自分のせいだと思っているように見せかけて人のせいにしている自分が見え隠れしているのです。

他責思考と被害妄想

「私のせいじゃない」は「私のせいだと思われている否定しなきゃ!」という人に向けての意味合いと「私のせいじゃない」と自分に言い聞かせる意味合いのある言葉です。

「私のせい?」という確認は「私のせいじゃないと否定してくれ!」という懇願の意味合いと「私のせいだなんて絶対言うなよ!」という牽制の意味合いがある言葉です。

自分のせいだのなんだの言いながら、結局心のどこかでは人のせいにしている自分がいます。
「この悪い出来事は他の人が起こしたせいだ!私は濡れ衣だ!」と心のどこかで思い込んでいるのです。

「この人がこれをしたから悪い」と(自分の中では)明確に根拠がある時もあります。
誰も悪い人がいないのをわかっているのに「誰かが悪い!私は悪くない!」と思っている時もあります。

報復と自損に怯えている

「私のせいじゃない」と思い込んでいるのには自分を守る意味合いもあります。

もし自分が悪いことを起こしたのだとしたら、被害を被った人が報復に自分に危害を加えるのではないかと思っているのが一点。
もう一点は自分が人に害を加えたと言う事実に自分の心が保たないからです。

報復に関しては「嫌味を言われるかも」「危害を加えられるかも」などから飛躍して「殺されるかも」と言う考えにまで至ります。
そりゃあ怖いし必死に否定もしたくなります。
私の場合自分が悪いことの原因=死という図式が成り立つのです。

これが統合失調症患者特有の思考の飛躍だと思います。

自分の心が保たないのは「自分は人を害する悪い人間だ、この世から消えて無くならなければならない」という被害妄想の派生です。
「こんな悪い人間は消えて当然と思われる」「こんな悪い人間がのうのうと生きていていいわけがない」と、こちらも自身が消える=死という図式が成り立ちます。

何でもかんでも自分の死に直結する思考回路になっているのです。
自分ではその回路は正常だと思っているのですが、周囲から見たらブラックボックスです。
だから私の思考を周りの人間は理解できないのだと思います。

周りの対処法、私の対処法

これでは私がパニックを起こしても、どこをどうしたら被害妄想を断ち切れるのかわからないのも無理はありません。
そういう時は、すぐに頓服薬を飲んで寝させてしまうのがいいのです。

ちなみに軽いパニック(頭の中は大騒ぎだが大声を出さない、口調が荒くならない、落ち込んでいる様子)の時は、書くことで自分の思考を一度頭の外に出します。
出してその時に認識を改められればよし、負のスパイラルに陥るようなら出したあと寝て時間をおいて読み返して反論して改める、という感じです。

最近は手帳時間の時に1日の振り返りの時間を設けています。
何もなければ気づきや学びなどを書きますが、パニックを起こしたり調子が悪かった日は事実と思い込みを書き分けて、認識の歪み具合を確認します。

これが結構効果があって、最近では大きなパニックは日常的には起こさなくなりました。
(もちろん祖母が一緒に暮らしているというのが一番大きいです)
母のイライラする態度にも、前ほどすぐ声を荒らげなくなったしイライラを引きずることも減りました。

きちんとジャーナリングを学んだわけではないのですが、1日の終わりに考えていることをほぼ日カズンに書くことによって、少しその時の心が整理されます。

それと振り返りです。
1日の中で大きく感情が揺れ動いたことを、事実として起こったことと、その時に沸いた感情、後から事実を見直してみて認識を改めるところ、と言った具合に分けて書くのも効果があります。

そうすると自分の被害妄想だったということに気づけることも増えました。

終わりに

というわけで、自分の被害妄想という名の他責思考について書いてみました。
ね、厄介な病気でしょう?
自分でもそう思います。

そうして他責思考になったことを自己嫌悪するまでがセットなので、基本的に考えていることはネガティブなことばかりです。
これがなかなかしんどい。
人のせいにしながら自分も悪いと思っているので、基本的に私の周りには自身を含め悪人しかいないことになります。

これからもnoteの記事を読んでいて「こいつは何を言っているんだ?」と思われる記事も出てくるかもしれません。
それは思考の飛躍や、それに由来する被害妄想と他責思考が出ている時かもしれません。

そういうわけで、私の記事を読んでいて私の考えていることが飛躍しているなと思ったら、その時は調子が悪かったと思っていただければ幸いです。
私も書くことでジャーナリングや振り返りをし、それを通して自分の認識の歪みを治していけたらと思います。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。

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