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ひとつのヒラメキ

正法眼蔵研究所を 2017 年秋に作った。所員は4名。研究は私、サイトウが担当し、他の3名はそれぞれの分野を自由にやっている。統一性よりも多様性を優先している。

「作った」とは言っても、現在のところインターネット上にだけ存在する。しかし、もし突然、孫会長から電話がかかってきて、「その研究所を地上に建てませんか」と申し出があったときに慌てるようではいけない。物理的な形をもとうがもつまいが、今からそれなりのレベルの内容を蓄積しておこうということだ。

翌日には会長の指定する福岡か台北か香港かNYの屋台で最高級おでんを肴に一献傾けながら、「設計については...」と振られたら、即座に「一応、こんな感じに考えているんですが」と候補建築家のリストを胸ポケットから出すのはビジネス上、当然のマナーだ。そのメンバーを考えるだけでも今から胸がときめく。原広司、妹島和世、坂茂、スティーヴン・ホール、谷口吉生、OMA、H&dM、DS+R は動かないとして、隈と伊東をどうするか、審査委員長は安藤がいいか磯崎がいいかということも考えないといけない。もちろん審査プロセスは公開で、この note がその場になるだろう。アクセス数が 100,000,000 を超えたとき、障害対策のスタッフにはご苦労をかけることになる。

現実に帰ろう。今日、研究の一つのブレイク・スルーになるかもしれない観点を発表した(「奥へ、奥へと。|Deeper than deep」)。自分はけっこう長いこと道元の『正法眼蔵』の標準注釈を作るべくやってきたが、それと、自分の建築道楽との関係が不明だった。一人の人間の頭のなかで起こっているからには、なにか関係はないのかと、ずっと疑問に思ってきたのだが、それが、もしかしてつながったんじゃないか!? と思える瞬間が来た。

言葉は意味を伝えるもの。と思って今まで疑うことはなかった。意味、だけじゃないかも。

詳しくは上の「億へ  じゃなかった、奥へ奥へと」と、来週アップする予定の次の研究所ニュースをご覧ください。

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