ちょっと早いけど帰国中学受験の振り返り
いよいよ帰国生受験が始まって、焦りや不安が押し寄せています。親だけ。
当の本人は、普段通り塾から帰ってきてゲームをする。しかもそれが悪いとも思っていない。とっても幸せな日々を送っております。
まあ、この時期に私ができることなんて体調とメンタル管理くらいで、もはやなるようにしかならない。
そういう意味では、「スケジュールは?」とか「宿題やったの?」とかガミガミ言って習慣を付けることに躍起になっていた時よりは時間があって、ちょっと振り返りをしてみる。
受験するか否か
もし海外に行っていなかったら、子どもが自らやる気を出さない限りは中学受験はさせないつもりでした。結構受験する子が多いエリアに住んでいたし、当時通っていた保育園でも小学校受験する子がそこそこ居て、「みんなすごいなー」という感覚で見ていました。全く興味なしでした。
でも、子どもが5年生の時に帰国時期が決まって、「中学は日本」が確定した時に、英語をまた初歩からやるのはしんどいなと思いました。
やっとローカルの子とストレスなく遊べるようになった時期でした。
私が受験を決意したのは本当に「英語教育」の部分だけ。
放課後に英語塾に行ったとしても、週に1−2時間となると、忘れていくスピードの方が速いと思ったし、希望としてはkeepじゃなくて現地にいる並にbrush upさせてあげたかった。
塾選び
私たちが住んでいたエリアは日本の塾が進出しているところではなかったので、必然的にオンライン授業をやってくれるところが候補となりました。
超有名KAは、授業料が高くて英語に特化しているという話を聞いて、私が怯んだのと、他の科目もできれば一緒にやって欲しいと思って外しました。あとは、子どもの性格。競争好きではなく甘えたがりなので、少人数だったり先生との距離が近い塾の方が良いかなと思って、他塾を選びました。
入塾後
でも、多分どこの塾を選んだとしても、オンラインでやっている間はダメだったと思う。授業中はずっとそばで見ていたけれど、ノートの取り方もわからないし、授業で使われる日本語の意味もわからないし、もちろん問題だって全くわからない。わからないことしかなくて、ほぼ右から左。お陰で宿題もスルー。やらせようと思えば泣いたりボーッとしたり。本当に頭を抱えていました。塾の先生にも何度か相談したけど、質問があったら全部答えるのでメールしてくださいというアドバイス。それはとっても有難いけど、何を質問したら良いのかもわからず、入塾してから帰国までのほぼ1年間は画面を見てるだけでした。
帰国後対面授業をするようになったら、少しずつですが参加するようになりました。友達もでき、授業中も先生の目が届いて苦手なところが判明して気にかけてくれたり。それでも宿題は6年生の夏休み前まで提出しないことが多々ありました。そしてカンニング。できない自分が嫌なのか、褒められたいのか、ただ考えたくないのか。理由はわからないけどとにかくカンニングはしょっちゅうでした。塾の面談で指摘される度に、「バレてるよ」と話していたのですが、それでも。
よくあることらしいのですが、まあ親としてはショックです。でもそれも夏期講習が終わった後はなくなりました。
親の心得(我が家の場合)
私の場合はとにかく「落ちても死ぬわけじゃない。公立がある。」と常に自分に言い聞かせてました。現時点でまだ結果が出ていないので、今でも思ってます。受験に伴走してると視野が狭くなっていく感覚があって、意識していないと子どもを追い詰めてしまう怖さがありました。
この中学受験は、(多分)子どもがハッピーな毎日を送れるだろうと思って始めたことなので、受かったら終わりになってしまうことは避けたいと思っています。追い詰めたくない。そこで重要なのは私の精神安定。わかっているけど、それでも子どもの態度や模試の点数で一喜一憂したり精神状態が揺り動かされて、平常心を保つことはとても厳しい。勉強態度に激しく怒ってしまい自己嫌悪に陥ることもしばしば。そんな時は初心を思い出して乗り越えていました。そして、試験の点数が悪くても、そこは怒らないようにしていました。
怒っても点数が上がるわけではない。でも、どの単元ができてなくて、それは何故かという話は毎回していました。あと、解き直しはとにかく必ずやらせる。1冊の基本テキストを何周もさせる。
こんなに緩い感じで果たして合格がもらえるのかわかりませんが、我が子はストレスをかけてやる気になるような負けん気の強い人間でもなく、自らやる気を出せる大人でもないので、精神的なダメージを喰らって合格が貰えないくらいなら、健全なまま公立の方が100倍良いと思ったのでこういう形になりました。
馬を水辺に連れていくことはできても水を飲ませることはできない。
結局は本人のやる気しかないので。
右往左往しながら本番の受験まできましたが、ちょっと楽しみながらやっている問題が出てきたり、得意な分野が出てきたりして、これは中学受験をやってみて大きな収穫でした。合格不合格関係なく、自信になったようで良かったです。面接も良い経験だなと思います。
あとは運を天に任せて、ご縁があったらいいな、くらいの気持ちで日々を過ごしたい。