初対面でもいきなり声をかけられる?そんな魅力的な街トロント
どうも、Doga(@DogadogaTv)です。
よくアメリカやカナダの人たちは「陽気で、カジュアルな人多いよね」とか「フレンドリーだよね」とか聞くことありますよね。僕もこちらへ移り住んでから、まぁ確かに日本人に比べたらこちらの人は初対面の人とでも気軽に話しているなぁくらいの「印象」は持っておりました。
例えば扉を開けてあげた時に、みんな「Thank you」という言葉を忘れないとか、売店の店主もやたら馴れ馴れしく話しかけてくるとか、そういう経験は僕もありまして、日本に比べたら「初対面同士の交流」の数が多いなぁと感じていたんですね。そもそも日本の接客はマニュアルに基づいた機械的な要素が強いため、お店の人との会話がそれほど発展することもあまり多くないですよね?
ただ先日そんな「印象」を「確信」へ変えるある面白い出来事があったので皆さんに共有します。
「あの〜、君、ゴールデンレトリーバー飼ってない?」
先日、通勤途中のいつもの駅で電車を待っている時に、隣にいる若い男性がふと目に入ったんですね。若くて、メガネをかけた何の変哲も無い男性です。
ただ一点僕が気になっていたのが、彼がアップルのロゴが付いたリュックを背負っていたことです。その時の僕は「アップルロゴの付いたバッグなんて今までお店で見たことないよなぁ」と珍しげに彼の背中に注目していたわけです。
電車が到着し、二人とも別々の座席に座りました。そして僕はそのままイヤフォンでPodcastのラジオを聴き始めました。いつものCBCのMetro Morningです。そのまま僕はすっかりリスニングに集中していたわけです。
そんなある時!僕の視野に先ほどの男性が再び入ってきたんです。彼は恐る恐る僕に近づくや否やイヤフォンをしている僕に向かって話しかけてくるではありませんか。イヤフォンをしていて聞こえないため、イヤフォンを外して「Excuse me?」と聞き返すと…
「あの〜、君、ゴールデンレトリーバー飼ってない?」
あまりにもいきなりなのと、脈絡もない質問だったため「は?」という感じで一瞬僕は耳を疑いましたが、確かに彼は僕が犬のゴールデンレトリーバーを飼っていないか聞いているようです。
当然犬は飼っていないので「いや、飼っていない。同じフロアに犬を飼っている隣人はいるけどね」と答えると「あ、そうかそうか、ごめんごめん。トロントに長く住んでるの?」と、そこからトントントンと身の上話がお互い続きました。
アップルロゴのリュックの謎が解けた
そのまま10分くらい「過去日本で何をしていたの?」とか、「今トロントに来て3ヶ月くらいになるんだ」とか、「こんな仕事してるよ」とか、そんな話を軽く交わしました。
そしてそんな会話の中で彼が今アップルで働いているということが分かりました。「なるほど!だからか!」と自分の中でスッキリしましたね。笑 どうやら彼が背負っていたリュックはアップル社員に配られる非売品の物だそうです。どうりで見たことないわけだ。
ちなみにその方も今の仕事以外にサイドワークとしてカメラマンとWEBサイトの編集長もやっているそうで、改めてこちらは副業が当たり前の社会で素晴らしいと思いましたね。
僕はすぐに職場がある駅に到着したため下車しなくてはいけなかったのですが「朝から面白い体験だったなぁ」と、その後職場でカナダ人のフレンドリーさについてマネージャーと話しました。
見知らぬ人にも臆せず声をかけよう!
その日の経験から、「カナダ人はフレンドリーだ」という僕の今までの「印象」が「確信」へと変わったわけです。マネージャーも言っておりましたが、こちらでは電車の中や、道端、店頭など、知らない人同士でも結構当たり前のように会話をしています。
もちろん、いきなり誰にも彼にも「こんにちは!」と話しかけるという意味ではありません。まぁ今回のケースはかなり唐突感はありましたが。笑
雪が強い日なんかは、お店の店主と天気について軽く話をしますし、エレベーターを待っている時なんかは一緒に待っている人と「遅いね」なんて話をします。特に意味はありません。共有しているお互いの置かれた状況を言葉にしているだけです。
ただそれだけでなんだかお互い「繋がっている」って感じますよね。それに人というのは辛い気持ちを他の人と共有し、自分だけじゃないんだと再認識するだけでも気持ちが楽になったりするものです。
まぁ声をかける当の本人はそんな難しいこと考えていないでしょうが、この文化に慣れていなかった自分はそんなことを思うわけです。そしてそんな街トロントが素敵だなと一層感じるようになりました。
ということで、皆さんもぜひ臆することなく初対面の人に声をかけてみてはどうでしょうか!そこから生まれる新たな関係もあるかもしれませんよ?(ただ念のため気をつけて笑)
P.S
地下鉄内で出会った彼は結局、僕がもしゴールデンレトリーバーを飼っていたとしたらどうしていたのでしょうか・・・笑