M-1から学ぶ一流の共通点は分析力
言い訳から得た考え方のメモです。
前提として、視聴者はM-1に方言漫才を求めている
M-1は4分間でいかにウケるか。言わば短距離走だそうです。
実はかなり尺が短いタイプの漫才らしく、
関東の芸人さんはM-1での戦い方に苦労してるんだとか。
なぜなら短い時間では感情のインパクトが効果的だからです。
それには方言が向いており、特に”怒り”をうまく表現できる関西弁が強いと分析されています。
確かにいかにも漫才!と感じるコンビは、関西弁で声を荒げていますよね。
対局にある標準語のルーツを辿るとなんと、争いを起こさないために生まれた言葉遣いらしく、つまり人の感情を動かすのに不向きなんですね。
事実これまでのM-1チャンピオンには関西のエッセンスが含まれている人しかいないそうです。
タイトルの「言い訳」はこういった理由などに集約されています。
M-1競技の特性もあり、知らず識らずのうちに視聴者は関西弁の漫才を求めているんですね〜。
質より量といいますが、量をこなさないと質はあがってこない
練習しなくていいネタ = 最も質が高いネタ。
とても難解ですが3つの理由で質が高いと説明できます。
1.そもそも向いている
向いている笑いの取り方があるらしく、ナイツでいうと小ネタが得意だそうです。
2.好きなことがテーマだと熱量が伝わる
熱量は先述した感情と相互関係にあり、
わかりやすい例としては、アメトーーークがその代表例です。
好きなことを話している人は気分がのっていて楽しげですよね。
3.自然なやり取り
練習を繰り返すと、不自然なやり取りに近づくらしいです。
例えば、食い気味のスピードが早すぎたりなど。
少し話は戻って関西弁の漫才のルーツは、日常の会話の延長線です。
僕らは笑いのプロでもないのに、日常には笑いが溢れています。
その理由の1つは、自然なやり取りだからなんですね。
ちなみに、中川家は仕上がりという表現をとても嫌うそうです。
日常会話を練習するやつはおらへん。だから「今年は(日常会話が)仕上がってる」という表現はおかしい。
確かに。
話を戻すと、向いてるネタは量をこなしてこそ見つけられるそうで、塙さんはあらゆるお笑いを試された方なのでとても説得力がありました。
これは僕らの仕事にもいえることなので、吸収すべき内容だと感じました。
受け入れられるには自信が必要
塙さんが見取り図のツッコミに「鼻を触るのが気になりました」とコメントされたのを覚えている方はいますか?
僕はこの本を読むまで意味がわかりませんでした。
その理由は「漫才で笑かすにはネタに自信を持つことが大事」だからだと解釈しました。
仕事でもそうですが、自信がなさそうな人には安心(緩和)ができません。ツッコミを緩和役として捉えるなら確かに気になるポイントなのかもしれませんね。
自信のない例をいくつか挙げると
・誘い笑い
・身体を触る
・キャラを冒頭で説明しない
などの分析をされていました。
つまり身体を触るのは堂々としていない = 自信のなさが現れているんですね。
キャラを冒頭で説明しないもお客さん自ら「この人おかしいな」と気づくから、おもしろいのであって冒頭で「こいつ頭おかしいんですよ」はネタ内で気づかせる自信のなさが現れてるんですね。
何の違和感もなかった掴みですが、言われてみれば納得の分析です。
ではどうすれば自信がつくのか。
恐らく胸をはれる分析だと考えています。
失敗と成功の体験に分析を重ねた上で得られる「向いている」「好きなテーマ」などから見つけられるのではないかと僕は解釈しました。
余談ですが個人的に「自信」の2文字にはとても深いテーマがあると思っていて、「自己肯定感」「自己効力感」の観点からいずれ考えをまとめたいと思っています。今回はここまで。
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