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やってみたかったことが思いがけない場所で叶った話

実はわたし、数年前に活版印刷がやってみたくてたまらなかった時期があります。
きっかけは本屋でこのキットを見かけたこと。

もともとレトロなものが好きな私。
この印刷機のちんまりしたフォルムと、印字したときの独特のフォントにすっかり魅了されてしまったんです。

このキットも買おうかどうか悩んだんですが、結局買いませんでした。

なぜなら私は三日坊主のプロだから。

「三日坊主のプロってなんやねん」とツッコまれそうですが、要するに『飽き性』です。それもかなりの。

一時期『ハンドメイドをやってみよう!』と思い立って刺繍に挑戦したときは作品を1つ作ったら飽きて道具を全部捨てたし、つまみ細工もキットを買ったら満足してしまい、そのまま放置してました。(結局つまみ細工のキットは捨てました)

そんな私なので、活版印刷のキットを買っても飽きる可能性が高い。しかもこのキット、捨てるときに面倒くさそう。(私は物を買うとき、捨てるのが面倒じゃないか考える癖がある)

以上のことを踏まえて、「活版印刷は面白そうだけど、今は別にいいかな〜」となり、いつしか活版印刷のことは忘れてました。

ところが先日のこと。
突然「そうだ、伏見稲荷大社に行こう!」と思い立った私。

『善は急げ』とその日のうちにホテルを予約し、ついでに会社に有休も申請。万全の感染症体制も整えて京都へ向かいました。

そして無事に伏見稲荷大社へお参りを済ませ、ホテルのチェックインまで時間があったので河原町をブラブラすることに。

すると、とあるお店の前に看板が。
詳細は忘れましたが、こんなことが書いてありました。

『活版印刷の体験できます。ブックマーカー2枚500円』

しかも看板をよく見ると、体験できるのは私がお店に行った日まで。思わずそのままお店に飛び込みました。
たまたま通りがかったお店でやってみたかった活版印刷が体験できる。しかも体験は今日まで。このチャンスを逃すわけにいきません。まあ体験料が安かったのが一番の理由ですが。

お店のスタッフの方に丁寧に説明をしてもらいつつ、ブックマーカーを2つ作成。

実際に作ったブックマーカーがこちら。

BOOKS ARE A UNIQUELY PORTABLE MAGIC.
(本は持ち運びのできる魔法だ)と書かれてます
ブックマーカーにピッタリ


写真ではわかりづらいかもしれませんが、文字の部分が少し凹んでます。触ってみるとなんとも言えない気持ちいい手触りで、ずっと触っていたいぐらいです。

むかしやってみたかったことが、たまたま旅行先で通りがかった場所で叶うなんて思いもしませんでした。
『もしかして、急に京都へ行きたくなったのはこの体験をするためだったのかも?』とすら思えてきます。だってほんの一日でもズレていたら、この体験は出来なかったわけですし。

最後に、楽しい体験をさせて下さった大枝活版室さん、本当にありがとうございました。
機会があれば工房にいってみたいなあ。




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