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金木犀のやつも大盛りペヤングとかを食べたいんじゃないかな

金木犀(キンモクセイ)
秋になるとオレンジ色で甘い香りの小さな花を咲かせる植物だ。
軽く調べるとモクセイ科・モクセイ属で仲間に銀木犀(ギンモクセイ)ってのもあるらしいけどそういうのはどうでもよくて。金木犀って単語が使われるシーンについて思うことがあってさ。聞いてもらっていいっすか?いい?あざっす。

いやまあ金木犀って単語はオシャレな使われ方が多いなって話でして。「金木犀の甘い香りで秋の訪れを知る」とか「鮮やかなその色は金木犀を思い出させる」とか。小説の描写とか歌詞とかにこんなかんじでやたら出てくるんすよね。「小さくはにかんだ君の笑顔は金木犀」だとか「金木犀の甘い香りを漂わせたあなたはもういない」とか「焚き木から上る火の粉は金木犀を彷彿とさせた」とか……
だいたいこんな感じじゃない?いや実際の使用例出せって言われたらパッと出てこないけどさ。引用もだるいんでそこは各自想像なりググるなりしてほしいんだけどさ。あと歌詞とかでもよく見かけるなーって。なんならバンド名とか曲名自体が金木犀だったりするし。

ようは小説とか歌とか俳句とか芸術方面で出てくることが多いよね~~~!!!金木犀~~~!!!!ってことです。秋の訪れの象徴、人の心情の機微などを華やかさや一種のデカダンスを伴って表現することが特に多い。砕けた表現をすれば金木犀ってハイソな感じあるなって。
現実でも香水とかになったり、観賞用として庭先を彩ったりしで重宝されてるしマジで凄いなこいつ。今調べたら花言葉は謙遜、謙虚、気高い人だとか。無敵か?

いや別に金木犀アンチとかじゃないんですよ。むしろ金木犀のことが心配なんですよね、俺は。話をわかりやすくするために仮に金木犀が人間だったとしたと仮定するじゃないすか?いや意味わからんかもだけど一旦聞いてください。たぶんだけど、金木犀のやつは家具や衣服を無印良品とか先進気鋭のデザイナーによるクラファンプロダクトとかそういうので固めてて。旬の食材とかを使った丁寧な一汁三菜の自炊をして。たまに酵素ドリンクとか飲んでデトックスとかしてる。2LDKの古民家を改装した家で同棲生活中。SNSは張り切りすぎず週に2,3回Vlogやストーリーを淡々と挙げる。ハーブティーや白湯をよく飲む。交友関係は広すぎず狭すぎず。趣味は書店巡り、ボルダリング。丁寧な暮らしだけど気張りすぎてないとこが素敵。周りが金木犀のやつにそういうキャラを求めているし金木犀もそれに応えられる能力があってそれを演じている。そういう奴かなって勝手ながら思ってるんすよね俺は。一応言っておくとそういう人間を馬鹿にしてるわけじゃないですよ。むしろすごいなって思ってます。

で、そんな金木犀のやつだってちょっと下世話?というか大衆的な生活を過ごしたいって欲があると思うんですよね。なにもパチスロやれ風俗ホスト通って金溶かせや!とかそういうことではなくてさ。
テイクアウトした夜マックと缶チューハイをつまみにダラダラ配信みて寝落ちしたとか。ネット麻雀の放銃スクショをツイートしていいねが入るたびニンマリするとか。布団から出ずにスマホで推しの夢小説読んでて半日溶かしたとか。エロゲソングの歌詞書き添えてラーメンの画像ツイートするとか。ジャージすっぴんのまんまコンビニ行ってペヤングの新作買ってチャレンジして途中でギブするとか。怪文書じみたスパチャをつい投げちゃって晒されてジタバタするとか。だいぶ例えが偏っているけどようはそういう人間味?をちょびっとでいいから見せて欲しいんですよね。それなのに金木犀のやつってば秋の訪れとか心情の機微とか香水だとかオシャレな方向性ばっかじゃん。そういうのもいいけどさ、もうちょっと砕けてもいいんじゃない?そういう人間味見せたほうが親近感持たれて良くない?って思うな~~~~???

いやまあ金木犀がちょっと下卑たやつであってくれよという願望を押し付けてるだけなのはわかるんすけどね……
金木犀以外の知り合いだときのこってやつがいるんすけど。
個人的にはきのこぐらいがちょうどいい砕け具合だなって思うんですよね。きのこのやつも秋の植物だけど、秋の訪れとかの象徴で使われることってあんま無くないすか?もちろん小説とかの描写にも使われてない。聞いたことないでしょ。「君の笑顔はきのこを思い出させる」とか「きのこの香りを漂わせたあなたはもういない」とか。

じゃあどういうシチュエーションが多いかっていえば、だいたい秋の献立解説のメニューで使われてたりするのが主だなーって。きのこを入れるとうま味と食感がアップ!みたいな。食物繊維とビタミンDが豊富なのでオススメです♪みたいな。ようは食材としての実用方面っすね。あとマリオとかでアイテムとして使われたり。こんな見た目だけど実は食ったら死にます!みたいなエンタメで使われたり。おちゃらけた場面での起用も割とおおいんですよね。酷いときには男性器の比喩とか大喜利で使われてたりしてません?きのこのやつ。いやまあ見た目も語感も似てるから気持ちはわかるけど。流石にち○こ扱いはひどすぎません?

でもきのこのやつはそのことを腐すこともなくて、むしろ自虐して場の笑いをとってくれるんすよね。初対面だとヘラヘラしてるから不真面目で責任感なさそうって敬遠されがちなんだけど、いざ話すと〆るところはちゃんと〆てて。ちょっと遅めの飲み会とかでダメ元で誘ったら、何時だと思ってんのwって言いながら顔だしてくれる。誤解されがちだけどいいやつなんすよ。きのこのやつ。

……でも実際のとこわかんないよな。金木犀のやつも実は周りからのお洒落であれってプレッシャーに押しつぶされそうでいっぱいいっぱいなのかもしれないし。きのこのやつももうちょい洒落た比喩とか香水とかで使われるようになりたいけど、そういうの愚痴るのは自分のキャラじゃないよなと思ってひょうきん演じてるのかもしれないしさ。そもそも俺にあの二人のことを語る資格なんてあるのかって話だし……いよいよ何言いたいかわかんなくなってきたな~。

あーてかなんかすんません俺の知り合いの話ばっかシてて。今度はそっちの話をしてもらっても……あ、もう落ちます?え、てかもうこんな時間か。やば。あー、まじすんません。これに懲りずまた通話付き合ってもらえれば。……はい。そう言ってもらえると嬉しいです。うっす。じゃあおつかれさまでしたー。はーい。

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