土布は何で作られている?
土布の原料は綿花です。
陰暦の4月(卯月)穀雨の後、綿花の栽培を開始します。
秋になり、綿実をひとつひとつ摘み終えると、実を種と綿に分ける『綿くり』を行います。
綿が柔らかくなるまで『綿打ち』を行い、綿から糸を紡ぎます。
農家の奥様たちは昼間、農作業で忙しく綿を糸にする時間もないので、夜になると灯篭1つつけ、糸車の前に座って夜遅くまで綿から糸が引き出し糸にしていました。
綿糸を染める材料は、農婦自身が育てた植物や果実、野山に自生する草木の天然植物を用られております。
木綿は染まりにくいので、しっかりと熱い染液に糸を浸し、絞ってさばいての作業を何度も繰り返します。